第12回
ライターでメシが喰えるか!? 後編

さて、「ライター」第二回目です。
みなさんご存じ無いかと思いますが、
ライターって意外なほど重労働なんですよ(笑)。
肩凝りや首の痛み、それに腱鞘炎なんて当たり前。
ですんで、
みなさんキーボードなどの
入力装置や入力姿勢などにはかなり気を使ってます。
筆者の場合はキーボード・フェチと呼んで良いぐらい
打鍵感にこだわってまして(恥)、
そのため自宅兼仕事場には12台のキーボードがあります。
もっとも使っているのは1台なんですが……(註1)。

とにかく少しでもラクしたいんで、
キーボードからマウスに手を移すのが非常に面倒です。
同様の意見は他のライターさんからも多く、
皆さんマウスを使用するかわりに、
カーソルの移動にコントロールキーを用いたり、
ファンクションキーを当てたりと
皆さん独自の方法を開発していらっしゃるようです(註2)。

また、親指シフト(註3)やドボラック配列(註4)
にこだわって入力するライターさんも意外と多く、
とにかく少しでもキーボードから手を離さないようにして、
効率を上げることに血道をあげているのが本当のところです。

んで、肝心のお金の話です。
ライターの収入には二通りありまして、1つは原稿料。
これは400文字の原稿用紙1枚に対して
2,000円〜3,000円(註5)といった感じ。
バブルの頃は1枚5,000円とか、ページあたり20,000円とか、
今思えば夢のようなこともありましたが今は昔っす。

もう1つの収入は印税ですね。
これは単行本の定価の10%という契約が多いです。
一部某有名作家様などはもうチョットもらってるという噂もありますが、
あくまでも噂です……。

この二種類がメインの収入となります。
これだけで食べていくんですから正直しんどいです。
決してお勧めできる職業ではありません。
年間2冊単行本を出版したとしても
(定価1,500円、初版一万部で計算、重版無し)
年収300万円ぽっち。
ね?
やってられないでしょ?
オマケに契約書なんて無くって当たり前
という古色蒼然とした業界でもあります。

それでもデビューしたいアナタ!
根性さえあればやっていけるのもこの業界の特色です。
コネなんて必要ありません。
名刺一枚作って目指す編集部へ原稿を持ち込めば
(よほど日本語がヘンでないかぎり)
ちゃんと編集の方は相談に乗ってくれますよ!
それが出版業界の良い所でもあります。

ん?
このページを担当してる門司ちゃん(美女)も
ガンガン原稿送って下さいって言ってますヨ(笑)。
待ってまーす!

あーあ、儲からないライターの話はココまでにして、
次回からはもっと儲かるwebデザイナーとかイッてみますか?(苦笑)


註1: Apple拡張キーボードの旧型を改造して、
Windows・Macintoshの両方で使用できるようにしてます。

註2: まず、辞書を鍛えるのは当然。
変換効率から言ってもATOKがお勧め。
次にカーソルの移動等の問題になり、
これはエディターソフトから指定できる場合もあるので、
その場合はそれに従うのが無難。

註3: オアシスというワープロマシンで採用されていた入力方法。
スピードからいえば、これが一番。
しかし、マイナーである。

註4: 通常のQW配列を改良されて作られた配列方法。
指の移動距離が非常に少ないのが特徴で筆者はコレを愛用している。
しかし、これもマイナーで
他人のマシン等では一切執筆できないのが非常に不便。

註5: 最近こんのモンですよね?
ライターの皆さん。
もっともらえる所があれば(文藝春秋社以外で)教えてくださーい!


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2002年11月1日(金)

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