第23回
格安サーバ製作方法 後編

前回では「安定性」こそがサーバにとって最も重要事項だと説明しました。
では、どのように製作すればサーバマシンの安定性を
高めることが出来るのかを実践していきたいと思います。

世の中にはサーバ向けのパーツを専門に扱う
商社系のショップなどというモノも存在するのですが、
一般人は絶対に入れてもらえません。
そこで、普通のパソコンショップでも大丈夫なパーツをチョイスして
「安定した」サーバを作ってみましょう。

パソコンを自作したことのあるヒトなら知ってると思いますが、
まず必要なのはマザーボードです。
このマザーボードによって性能の半分以上は決定されてしまうので、
少々無理をしても納得できるモノを選びましょう。
特にサーバの場合は、CPUを二個取り付けることが出来る
「デュアルCPU」タイプのマザーボードがお勧めです。
現在、intel系だったらXeon、
AMD系だったらアスロンMPまたはデュロンで
デュアルCPUマシンが組めるようです。
これらの中でも「安定性」と「低価格」を両立するなら
デュロンのデュアルCPUマザーボードをお勧めします。
価格は実売で15,000円〜25,000円程度です。

CPUは、今お話したようにデュロンに決定ですので、
1GHz×2個=5,000円×2=10,000円ですね。

メモリーは最近流行りのDDR-SDRAMになると思います。
旧型のSDRAMの方が信頼性も高いのですが、
最近のマザーボードではほとんど見かけません。
よってDDR-SDRAM256MB(約7000円)×2個=14,000円

ハードディスクドライブ、このハードディスクが
パソコンとサーバの最も異なっているポイントかも知れません。
パソコンは
IDE(ATA)インターフェースのハードディスクドライブを使用しますが、
サーバでは基本的に
SCSIインターフェースのハードディスクドライブドライブを使用します。
価格はSCSIタイプの方が圧倒的に高価なのですが、
なんといってもそれに見合うだけの耐朽性、安定性を得ることが出来ます。
SCSIインターフェースの使用には
PCIスロット用のUltrawideSCSIカード(註1)
(実売10,000円〜20,000円)が必要です。
ドライブ自体もUltrawideSCSIの40ギガバイトで50,000円前後と高価ですが、
さらにRAIDカード(実売3,000円〜15,000円)を使用して、
このハードディスクを複数台でRAIDシステム(註2)として構築します。

これだけのパーツが揃ったら、
後は自作パソコンと同じ要領で組み立てていくだけです。
難しく考えなくても
ドライバー一本あれば誰にでも出来るレベルなので挑戦してみて下さい。

ん? 難しいって?
では、次回「超格安! 自作パソコン製作法」を紹介しますので、
これを参考にして下さい。


註1: 同じUltrawideSCSIでも、
現在の主流はよりデータ転送の早いUltrawide160SCSIで、
今後はUltrawide320SCSIが主流になっていくと思われます。

註2: RAIDにはナンバー0のストライピングから色々な種類があるが、
今回はRAID2以降、データを一度に複数台のハードディスクに
記憶させておくタイプのシステムをBIOSで構築する。


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2002年11月12日(火)

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