第134回
テープ起こし&入力作業 前編

さて、色々と企画モノを続けてまいりましたが、
筆者タニグチもそろそろ力尽きかけてきました(苦笑)。
そこで、この連載が終了してしまうまでに、
いくつか紹介したい職種が残っておりますので、
それらをキチンと紹介してから力尽きたいと思います。

まずは「テープ起こし」です。
ニュース等によると先頃この仕事を偽った
詐欺まがいの商法が摘発されたとか。
いつの時代もこのような詐欺は無くならないモンですね。
筆者は今回の事件の詳細を知らないのですが、
どうせアレなんじゃないですか?

古典的なパターンで「この教材を買って勉強しないと
仕事はさせられないヨ」ってヤツなんじゃないですか? 
多分そうだと思います。
コレって「サムライ商法」という詐欺のパターンで
本当に古典的なヤツです。
しかし、内職の昔もSOHOの今も
やってるコトは本当に一緒なんですね。トホホ……。

さて、その「テープ起こし」なんですが、
大々的な詐欺を行えるぐらいに有名な仕事ではあります。
しかし、そのワリには中身がちょっと特殊なんですね。
決して誰もが明日から始められるような仕事ではありません
(だから犯人は「勉強しなさい」って言ったのかも)。

まず、この仕事は、なんといっても特殊な知識が必要なんです。
例えば、医学関係の講演会60分テープがあったとします。
話しているのは講演者1人で、
音声も非常に明瞭だったとします。
「これなら楽勝だ!」と、思いたいところではありますが、
現実はそうではありません。
これが一般観衆相手の講演会ならばマシなんですが、
学会等の発表なんかだと専門用語の嵐です。
単語を音として聞くコトは出来ても、
それを入力して変換するコトが出来ますか? 
専門知識が無い限り普通の人にはまず出来ません。
音としてワープロに入力できても、
知識が無いとそれを漢字に変換できないからです。

この仕事は医学界や建築学会といった
専門業界の仕事が非常に多いんですね。
それなのに教材を買って勉強すれば誰でも出来るなんて、
そんなの大嘘、詐欺ですよ!


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2003年3月3日(月)

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