第154回
パソコン教室を経営するゾ! その3

さて、パソコン教室の実務篇続きです。

パソコン教室には、
今回紹介しているような個人経営のタイプと
フランチャイズ制スクールに加盟するタイプの
2種類の経営方法があります。
これら2つの違いとして、おおまかな傾向ながら、
フランチャイズ制は子供向けスクールといった色合いが強く、
個人経営タイプの生徒には
30代〜40代の主婦層が多いという特色があります。

フランチャイズ制のスクールの場合、
その授業内容は完全にマニュアル化されているので、
その通りに行われます。
一方、個人経営のパソコン教室では
このようなマニュアルに縛られることがないので、
生徒の層や質に合わせて講義内容を変えたり、
組み立てたりすることができます。
例えば、主婦層や年配の女性等が多い
平日の日中に行われる授業ならば、
それらの生徒を意識した
「簡単なEメールの送受信」などといった授業を行い、
また、帰宅途中のサラリーマンなどが主な生徒となる
夕方以降の授業では「オンラインショップの開店方法」や
「Word・Excelの使用方法」といった授業を行うことができます。

このようにして、時間帯や生徒の層に合わせて
授業内容を変化させることにより、
グロスでの生徒数を増やすことが可能となります。
たとえ小さな教室でも上手に教室を回転させることが出来れば
経営として充分に成り立つのです。

実際の数値を挙げて考えてみましょう。
フランチャイズ制パソコンスクールの場合は、
初期費用の他に月謝の金額も本部によって決められています。
そして、その中からロイヤリティを支払うので、
相当な数の生徒を集めないと経営的にはキビシイのが実態です。
一方、個人経営のパソコン教室の場合は、
全生徒の月謝総額から部屋代、光熱費、
パソコン等の減価償却費を差し引いた分が、
まるまる収入となります。
ちなみに、月謝の相場は
2000円〜8000円程度(週1〜2回)で、
授業内容によって大きな開きがあるのは言うまでもありません。

次回は「パソコン教室」の最終回。


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2003年3月23日(日)

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