第185回
「パソメシ」番外編 パソコンは自分で作るもの! その22

メモリまでデータを探しに行かなくても済む方法とは?

それはCPU内部にデータを貯蔵すれば良いのです。
こうしておけば、貯蔵しているのが
探しているのと同一のデータである限り、
いちいちメモリまで行って探す必要はありません。
このようなCPU内部のデータ貯蔵庫を
「キャッシュメモリ」と呼ぶんですね

もちろん、このキャッシュメモリのサイズも
大きければ大きいほど良いワケなんですが、
コストやCPU自体のサイズ(ダイサイズ)によって
制限を受けているのが実態です。
intel社のCPUを例に見てみると、
現在一般ユーザーが入手可能なCPUの内、
最も大きなキャッシュメモリを搭載したモノで
512KB(キロバイトはメガバイトの下の数値です)。
小さなモノだと128KBですね。

こんな小さなサイズのメモリだと効果が無いのでは? 
などと思う方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、思い出して下さい。
ここで例の「パレートの法則」が活きてくるワケなんですね。
パソコン内部では同じデータが繰り返し何度も
利用されているのが実態なワケですから、
それら繰り返し使用されるデータさえ貯蔵できれば
効果抜群なのですよ。

話をもっと以前に戻します。

なぜMac用のCPU「PowerPC(G3以降のモデル)」が
intel社のCPUよりも速いのかという謎が
これでやっと解けたと思います。
そうです、Mac用のCPU「PowerPC(G3以降のモデル)」は
大量の(1メガバイト以上の)キャッシュメモリ
(Apple社はバックサイドキャッシュと呼びます)を
搭載しているんです。
そのためintel社の(クロックスピード的にはより高速な)CPUに
勝つことができるワケなんですね。

このようにキャッシュメモリの容量等に関しても考え始めると、
以前よりクロックスピードのことが
気にならなくなってくると思います。
筆者タニグチ的には
(クロックスピードももちろん重要な要因ですが)
より様々な要因を複合的に考えての
CPU選びをオススメいたしますデス。


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2003年4月23日(水)

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