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33.ワンルームに男6人で。。No.2

「今あなた達のスタッフに貸してるお部屋だけど、
オリンピック期間中はここの住宅から立ち退いて!
で、その立ち退く日だけども5月末まで!」
理由:北京市の条例でオリンピック期間中は
北京市全てのマンションの地下階に住んではならない事になっているのです。

ご他聞にもれず当レストランのスタッフも地下に住んでいるので
これに該当する為今回このような事になったのです。

そう言い放たれてから、すぐに宿舎探しを始めるのですが
スタッフ:「次の宿舎は決まったのか?」
スタッフ:「いつ決まるんだ?」
と、スタッフも日に日にエキサイトしてきます。。

私にとって今一緒に働いているスタッフは
大事な戦友みたいなものでもありますし、
この子達の寝床を手配しなければ、大袈裟な表現ですが、
明日にでも「寝床がないなら辞める!!」と言われる可能性も無きにしも非ずです。。

それだけは絶対は絶対に回避しなければなりませんから、
私と人事部の女性で毎日陽が暮れるまで宿舎探しに翻弄するのも当然ですが、
今、こうして振り返ってみても出てくる言葉は
私:「頼むから、もう少し待ってくれ!」
こう言うより他ありませんでした。

私一人ではスタッフ用の宿舎は探しきれませんので
今回人事部の女性と共に探すのですが頭を痛める事ばかりでした。。。
幾つか理由はあるのですが
1)文頭で書いた事が一斉に北京中のマンションで起きている。
(1階より階下は居住できない為)

2)オリンピック期間中は家賃が高くても借り手が見つかる。
(貸し手がべらぼうに高い金額の家賃を提示する為、借りるに借りれない)

3)ある不動産会社管理の物件を見に行った後、
更に別の会社に部屋探しを依頼すると全く同じ物件を紹介される。

 (条件面が折り合わず、断念したにも関らず、全く同じ物件を見せられる)

こんな事が1日に何回も繰り返されていてはいつまでたっても見つかりません。
その間にも時間は刻々と迫り、
明日はいよいよ、当レストランのスタッフが
住んでいる宿舎から退去しなければいけないメーデー日。
女性人事:「○○(私)さん!見つけたよ!物件!!」
私:「そりゃよかった!じゃー見に行こう!もうこれで最後だからね!」
と向かったその物件は

○隣は公安(警察の派出所)
○向かいは朝陽公園という凄まじい広さの公園
○同じく向かいに新しく出来る巨大ショッピングモール
○会社まで徒歩10分
○家賃面でもぎりぎり合格

最後の望みをかけて向かった宿舎は上に書いた
借りれない条件を全てクリアしてようやく探しあてた物件でした。

もう、嬉しくて嬉しくて、
スタッフへは明日追い出されずに済む事をすぐ伝えました。
返ってくる言葉は「ありがとう」かな?と少しは期待しましたが
そうではなく「ふーん。そっか。」との一言だけです。

今回も小憎たらしい奴らだ!と思いながらも
やはり、今居るスタッフが
今よりもっと気持ちよく働いていけるような環境を作ってあげる事が
私の使命なのだと心に強く思うのでした。


2008年6月18日(水) <<前へ  次へ>>