ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第4回
便が暗黒色、胃はむかつき、食べ物を吐く

今回、「胃ガン第4期です」と帯津良一院長と、
執刀主治医の鈴木副院長から診断を受け、
手術を受けるまでの1カ月間、
ただただ、胃がむかつき、食欲が減退するばかりで、
いったい自分がどうした原因で
これほどひどい症状に陥っているのか分からず、
随分とイライラしたものでした。
患者さんならおわかりでしょうが、
原因のわからない体の不調ほどつらい思いはありません。

悪性の胃ガンの兆候とは、僕の場合、
以下のような症状を呈したわけです。

食道ガンは12年間「切らずに完治して」いたものの、
絶えず、再発転移の不安は付きまとい、
3年ほど前から、「胃ガンの疑いあり」と、
診断されてきたことも確かでしたが、
1年前ほどは、まだ食欲も衰えず、快便快眠でもありました。

今回も、腹がシクシクと痛むわけではなく、
下痢するわけでもないので、
親からもらったいのちを切り刻むのではなく、
出来ることなら、しばらく漢方薬や食事療法で様子を見よう、
つまり「薬食同源療法で症状をちらす」治療を
選択していたわけです。

さらに、以前より以上に、食事にも気を使い、
びわの葉温灸、ゆたんぽなど
体を冷やさないような養生を心してきましたが、
6年前に、風呂場で転がって、
椎間板ヘルニアとなり、救急車で運ばれたことがありました。
以後、季節の変わり目や激寒の冬には、
腰痛・足のしびれのみならず、
微妙に消化器系などの体調の不調を繰り返したわけです。
ガンとは関係のないようなアクシデントでしたが、
目に見えないところで繋がって影響しているのかも知れません。

おまけに、ことしの冬には不景気風のせいかどうか?
某患者会と称する輩からの
「嫌がらせメール事件」や「カネの無心事件」に巻き込まれ、
この法的処理作業の消耗が
ストレスの引き金の1つになったとも思います。
そのさなか、強度の頸椎ヘルニア(神経狭窄)を併発。
ま、こんな次元の低い事例は、
当方の弁護事務所が任せましたので、どうでもよいことでしたが、
この痛み、また、痛み止めの注射・点滴処置による副作用が
「胃の神経」もいたく刺激したようでした。
ともあれ、人間が人間らしく「いのちの生活できない」のでは、
たまったものではありません。

おまけに、夏の冷房病による冷えも加わって、
消化器系の変調を一気に加速したのではないか?
いま、つらつら考えると、これは生命場レベルが下がり、
環境場レベルとしてはじつに悪い状態だったのです。

横隔膜が変調して、おかしなゲップやしゃっくりが出る、
やがて、お粥くらいしか食べられなくなってきました。
後でわかったことですが、胃の食通まで阻害する
巨大腫瘍からの出血が激しいため、便は真っ黒、
極度の貧血状態に陥って来たのです。

まして、ガンの気持ち=正体など、
医師といえども計りしれないのが現実でしょうから
「食道ガンに異常なく、胃ガンが一気に第4期に進み、
肝転移、さらに膵臓や肺などの
生命維持臓器への影響が危惧される」という
ガン末期状態になるとは・・・、
僕にとって、想像を絶する凄まじさでした。


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2010年11月27日(土)

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