ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第8回
胃の巨大出血腫瘍の摘出!2つの選択

肝臓転移と膵臓疑惑に対する処置は、
その次の次の段階で、帯津院長と相談して
ホリスティックに(全体的に)検討するということで、
とりいそぎ、10月19日、
胃の巨大腫瘍摘出!の手術が、
鈴木副院長の手によって行われました。

さて、このちょっと厄介な手術について、
「たいへんだった」「たいへんな末期ガンだった」などと
筆者の主観で誇張して書くことは、
かえって、事実と異なる内容となりますから、
鈴木毅医師より、患者に対して、懇切丁寧に、
詳細に書かれ、手渡された文書=
「胃ガンに対する手術の説明と治療承諾書」を、
公開させてもらい、そのうえで、
今回の手術には、かなり生死を分ける
「運命の分かれ道」があったという話をさせて貰います。

昔、12年前、最先端のガン治療を施すことで有名な
東京の大学病院に悪性の食道ガン第3期で入院。
あわや無謀とみえる荒手術を強行されようとしたときとは、
全く違う対応で、患者に対する対応は雲泥の差です。

大学病院では、僕が主治医の袖にすがるようにして
「食道ガンは難しくて恐ろしい手術なのでは?
10人に2〜3人しか助からないのではありませんか?」
と勇気を奮って聞きでもしなければ、問答無用。
やっと教えてくれても、
「いや、手術は簡単です。
退院したら3週間でゴルフも出来ます。
うなぎでもステーキでも好きなものを食べられますよ。」と
答えをはぐらかされた時のことを思いだせば
帯津三敬病院は、とても患者に向き合った誠実な病院でした。

ちなみに、鈴木医師と僕が交わしてサインした
≪胃ガンに対する手術の説明と治療承諾書≫は、
以下のような内容です。

               *

関根進殿は、症状と診察所見により胃ガンと診断されます。

1.手術適応と治療
(略)胃ガンの治療は高い順に、
外科的治療(手術、内視鏡切除]、
化学療法があり、放射線治療は行われておりません。
関根進殿の胃ガンは、出血していること、
通過障害などから、手術が必要です。
他の検査では、
肝臓への遠隔転移を認めており、
手術だけでは根治ができないじょうたいです。
病期としては、(*次の段階=ステージがありますが)
1A 1B 2 3A 3 (4)=[*第4期]となります。

2.手術
手術は、胃の下側、約3分の2から4分の3を切除し、
合わせて近くのリンパ節を摘出します。
(幽門側胃切除といいます)
腫瘍の周囲への癒着の程度によっては、
切除が出来ないか、
または危険である可能性があり、
その場合は胃と小腸をつなぐバイパス手術のみを行います。
(以下、術後の食事の対応、
退院の時期などが詳しく説明されるが略)

               *

さて、鈴木毅医師はこうした簡明な説明書と共に
別図を書いて、今回の胃手術が、悪くすれば、
巨大腫瘍を取りきれない、
まさに「末期ガン」の様相を呈する〜〜、
上手くいくか、最悪となるか?
「2つの生死にかかわる選択」を秘めていることを、
時間をかけて、患者に分かりやすく解説してくれたのです。


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2010年12月1日(水)

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