ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第24回
続・直感的ガン治療の選択

ガンが悪化すればするほど、
患者と家族は、どうしても、目先のガンの
「対処的戦術」にのみ目を奪われてしまいます。

ガン治療というと、「切るべきか切らざるべきか?」
「欧米で認可されている
最新抗がん剤がなぜ保険適用にならないのか?」
「料金は高いが、免疫療法から温熱療法まで
代替療法もたくさんあるぞ!」
「手術、抗ガン剤、放射線療法が最も科学的だ。
エビデンスがあって信頼性が高い」・・・といった、
目先の「ガン撃滅の対処療法」の話を、
医師も患者も、そして、病院も支援団体も患者組織も、
さらに、マスメディア、該当の役所までが、
口角泡を飛ばして議論しております。

しかし、これでいいのか?
僕は、前からコラムや単行本に書いているように、
出来ることなら、ガンは「切る」「叩く」「焼く」といった、
人間をまるで「壊れた機械の修理に類する」治療は
避けたいという考えでした。

今回は、普通の人間らしい生活を取り戻すために
食通を阻害している「巨大腫瘍を抱えた胃」を
切除したわけです。
ガン治療の戦術として、手術を選択しました。

繰り返しますが、手術や化学薬から漢方まで
「科学的戦術」「対処的戦術」をいろいろ組み合わせて、
幸運にも延命してきたわけですが、
ガン闘病中は、その痛みと不安とあせりの中で、
どうしても治療の「戦術」ばかりが先走りすぎしまいます。

しかし、手術が終わっても、巨大腫瘍が取れて、
安堵している時間はありません。
さらなる、再発や転移、合併症の心配が付きまといます。
そのあとに押し寄せる、新たなアクシデントや不安を考えるにつけ、
ますます、帯津良一博士のいう「直感的戦略」の重要性が、
身を以て分かって来たのです。

僕も、なんども、身・魂・心の人間全体のエネルギーを上げる
ホリスティック医学の正しさに賛同して、
この12年間、養生工夫をしてきたつもりでした。
しかし、まだまだ、「ガン治療戦術」のみにこだわる、
頭でデッカチな「選択・組み合わせ」、いや
「いのち」の理解だったと思います。

というわけで、胃ガン手術の後、
再発と転移、つまり末期ガンの「戦略対策」をどうするか?
と、帯津医師と相談した時に、
僕は、すぐさま、「抗ガン剤の副作用で
いのちを縮めるのは避けたい」という、
強い気持ちがありましたが、
帯津先生がいま提唱している、
身・魂・心の全体のエネルギーを上げる、
「見えざる力」=自然治癒力をもたらす、
ホリスティック医療戦略を、
具現化した西洋伝統医学=
ホメオパシー療法を「まずは、お願いしたい」と申し出たのです。

つまり、抗ガン剤? 免疫療法? 温熱療法? 
ビタミン大量療法? 漢方?――、
ただ、目先を変えた治療戦術では、どうにもならない。
ガンが進行すればするほど、患者は戦術的おっかけごっこに
疲れ果てていく・・・これがガン病との現実ではないのか?

末期ガンと向き合って、
「直感的戦略」の大切さを、患者の僕自身の
身・魂・心の丸ごとが「直感」したことになります。


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2010年12月17日(金)

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