第26回
ガンを敵と見るか、仲間と見るか?
いまマスコミなどからも指弾を浴びているホメオパシー療法を
なぜ、僕は「直感戦略」に基づいて、
ひとつのガンの「治療戦術」として加えたか?
簡単にいえば、複雑な理論や理屈で、
人間のいのちは助かるものではない――と、
この12年間の闘病の中で、ちょっと、ニヒリスティック?
いや、直感的に対応した方がよいと悟ったからです。
その結果、ホメオパシーをわが身に受け入れやすいように、
僕なりに、以下のように簡明に定義したわけです。
●「ガンを敵と見て厳しく叩く」=
西洋現代医学=「アロパシー」(異種療法)
●「ガンを仲間(味方)と見て優しく出て行って貰う=
西洋伝統医学=「ホメオパシー」(同種療法)――
と、理解、体験したわけです。
まえにも書きましたが、人間のいのちや複雑なガン、
さらに東西古今の各種の治療法について、
科学的、合理的に分析、詮索すればするほど、
ますます、その「欠陥」ばかりが、
患者には見えてしまうからです。
ズバリ、洋の東西の療法で、
「一発でガンを治す」パワーを持つものはない――、
ガンが進行し、末期に向かえば向かうほど、
そう感じている患者さんは多いのではないかと思います。
もちろん、ホメオパシーが、
最適のガン治療とは、僕は断言などできません。
また、ホメオパシーの専門家のように、
くわしく理論や治療法を
研究する立場にもありませんから、
「ガンはわが心身に住む仲間だ=味方だ」と直感し、
理解すれば、患者は、ある種の「解放感」といいますか、
「自然と一体化できる」――そうした世間の常識とは違う、
逆発想に「ひとつ賭けてみるか」、
そう思ったことが本音です。
帯津良一医師の著書に、
よく、ホリスティックなガン治療、養生について、
理解を深める「いのちの家」の図が出てきます。
僕自身、選んだ、東西の治療、養生の組み合わせも、
その帯津式「いのちの家」の設計戦略に則ったものとなりました。
患者の本音である「助かる希望」を忘れて、患者が医師や専門家と
同じように、ただ理屈や理論に振り回しても意味はありません。
ズバリ、僕の「直感的闘病」の選択は、
●患者は壊れた機械ではありません。
●患者は少しでも機嫌よく延命出来れば幸福なのです。――
この根源的な願望からくるものでした。
あなたは、どうも思いますか?
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「いのちの家」の図 ※クリックで拡大
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