ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第29回
あなおかし 株が急騰 こりゃ死なれんナァ〜

閑話休題。ちょっと、堅苦しい話が続きましたので、
僕が「生きる勇気、生きる希望」を見出した
ユーモラスなエピソードも挿入しましょう。

ちなみに「直感的戦略」といえば、ガン治療ばかりか、
このhiQの読者のみなさんが最も関心を抱いている
投資や株、経営の世界にも係わりのある言葉です。
hiQで、邱永漢先生が、かって、人間の運・不運について、
ある本を紹介しつつ、人生の工夫の知恵の1つとして
「虫の知らせを聞き逃さない。
運のいい人は直感と本能を信じて正しい決断をする」
ということを書かれています。
86歳の邱さんの好奇心、構想力、実行力、
そして先見性、予見性はますます冴え、
人一倍、「直感的」で卓越しています。

ジーンズの似合う86歳の邱さん

皆さんもご存じの通りですが、
僕は、長年のお付き合いの中で、
邱さんほど「直感的な戦略」に優れた持ち主はいないと思っています。
たとえば、邱さんはこのhiQを創設して10年ですが、
ご自身はパソコンマニアではありませんが、
直感的、先験的に「インターネットの有用性」見抜き、
無料サービスで、このサイトを開いたわけです。

この「直感的戦略」のお蔭で、
中国投資や中国株の利益の恩恵を受けた人は多いでしょう。
僕にしても、この15年間ほどの間に、
中国株相場の山谷はありましたが、
何度か小遣い稼ぎをさせて貰いました。
おかげで、儲けた資金で
「いのちの手帖」というガン患者向けの季刊誌も
奉仕出版することも出来まして、
この意欲が「ガンを切らずに延命」のパワー
もたらしてくれたといってもよいと思っています。

ちなみに、この9月から、体調に異変を起こし、
手術を受け、「もう俺もお陀仏か?」とあきらめていたときに
救いの手を伸ばしてくれたのが、
帯津三敬病院の温情あふれるスタッフの皆さんのケアのお蔭ですが、
このhiQの「中国株」情報も、
大いに、パワーをもたらしたという話を少し書いておきます。

中国株や中国投資をしているみなさんなら
実体験したことでしょうが、
この秋から中国株市況が回復してきました。
とくに邱さんが、前から推奨している、
成長銘柄が急騰したのにはびっくり。
僕もワイン銘柄の「王朝」や、食糧銘柄の「享泰」などを
安く買ってあったので、ガンでうんうん唸っている、
僕のガン検診の数値が下がるのとは裏腹に、反比例するように、
中国市況の株価が上がり、
「こりゃ、死ねれんなァ」と心底、思ったのも事実です。
人間の生死の際って、本当におかしいですね。
「平安証券」や「広州汽車」なども大型合併もあって、
急騰しました。

そして、以下のような下手な川柳をコラムに書いたことがあります。
●あなおかし 株が急騰 こりゃ死なれんナァ〜

きっと、hiQは、人生のエネルギーを向上させる「生命場」だから、
1日10万ヒット数という人気サイトになった――、
僕は、そう思っています。
おまえは、欲張りだ、単純だといわれればそれまでですが、
不思議と「死なない勇気」が湧いて来たのです。
人間って、理屈で生きているわけではありません。

まえに、正岡子規の闘病記「病状八尺」を紹介しましたが、
子規も死に際で、最後の「希望」と
「ときめき」のエネルギーとなったのが、
自らの闘病記の連載だったと、書いています。

僕にしても、この10年近く、
hiQという人気サイトに、日刊ブログを書いていることが、
どれほど、ガンを乗り越える
「希望と勇気のパワー」をもたらしてくれたか知れません。
人間の生きるエネルギー場とは、
決して、医学、そして哲学や宗教の理屈で
もたらされるのものではありません。
身近な生活場、環境場、そして、人と人が支え合う
「生命場」の中に「直感的戦略」=見えざる力がある――、
ということに、この連載を通じて感受できたことは
本当に有難いことでした。


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2010年12月22日(水)

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