ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第30回
通院開始。「食事のとり方」「むくみの克服法」

手術1ヶ月後、在宅療養のとりあえずの困難克服の課題は
「食事のとり方」と「足のむくみ」でした。
残された胃の収容量は”おちょこ2〜3杯”
程度になってしまいましたから、
「粥お茶碗一杯、味噌汁お椀一杯、おかず」などを、
一度に食せば、ゲップや膨満感、
さらに、ダンピング(逆流嘔吐)で気持ちが悪くなり、
全身がかったるい疲労感に襲われます。

主食、副食にしてもよく噛んで食べることは当たり前ですが、
普通なら、途中でお茶や汁で流しこんでいるわけですが、
胃ガン手術の後は、これは厳禁です。
食事の回数は倍にして、1回に食べる量は半減させ、
よく噛んで唾液とともに、胃に送る――
「あせらない、 あきらめるなよ あせらない」の
ガン闘病「賢い患者の法則」は、ここでも大切です。

主治医の鈴木医師は、
「普通の状態に近いまでに戻るのに、
3か月かかりますから、
3度の食事は、5度、6度に分けて、
少しずつとり、栄養、とくにたんぱく質をとって軽い運動もし、
足腰をもとに戻すようにしてください」
と言っていましたが、その通りでした。

さて、手術から約1カ月目、11月17日に、
帯津三敬病院に通院開始。鈴木主治医の診察を受けました。
栄養の値や白血球や赤血球、ヘモグロビンの数値は
戻ってきたので、おおむね、手術後の状態は
回復に向かっている――、
退院の時は腹水が少しあったが、いまはないようだ――、
とういうで、ホッとしました。

在宅で、マクロビオティックで薦める
小豆煮や豆乳、豆腐、柔らかい納豆、
さらに、シラス小魚、白魚の煮つけ、また、
少量ですが、卵焼きなどで「たん白質」をとり、
軽い散歩や足踏み運動、鉄棒を使った
リハビリ運動などで体力を戻し、
そして、「切干大根汁」や「小豆汁」を飲んで、
利尿作用を活発にした、
「おばあちゃんの手当て法」に倣った、
患者だから出来る伝統療法が
術後の回復を早めたのかも知れません。

もちろん、帯津良一院長に処方していただいた、
「病気を押し出す」ホメオパシー療法も
心身全体の自然治癒力をアップしたのでしょう。
わりと、あせらずに、無理なく、日々、回復している
「感じ」がとてもよいように思いました。

ただし、肝臓の数値はやや高いし、
「むくみ」も「腹水」は肝臓障害の影響だから油断ならない――、
というので、そろそろ「漢方煎じ薬」や「天仙液」も
服用再開することとし、胃が小さいので
「チビチビ」飲むことにしました。


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2010年12月23日(木)

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