ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第32回
図式! 直感的ガン闘病のすすめ

この12年間、食道ガンを切らずに治し、
そして、胃ガン第4期、肝臓転移と闘ういま、
一貫して、続けてきたのは、ただ臓器を切ったり叩いたりする
ただ西洋医学にこだわるのではなく、心身全体の調和を考えて、
いのち丸ごと生命力=自然治癒力を高める
「ご機嫌な場」をつくる――、帯津良一院長が持論とする、
これからの医学=ホリスティック医学に基づいている――、
ことは、何度も申し上げました。
そのときどきのわが身の症状や生きがいと照らし合わせ、
注目の各種療法を比較し、わがいのちの「全体戦略」として
直感的選択し組み合わせること――
これが自分の納得できる処世法=闘病だと「直感」しました。
これが僕なりの「直感的ガン闘病のすすめ」です。

しかし、多くの療法を組み合わせるということは、
10も20も、各種療法を闇雲に試す、渡り歩くことではありません。
そのときの症状や効果に「相談」しながら、敏感体感することによって、
自分に合った2〜3の療法を「直感的」に選択することが肝要です。
どれが効いたかもわからなくなってしまうからです。

では、その直感の選択基準は何か?
それは、「ガンを敵と見るか、仲間と見るか?」によって決まります。
僕の場合、前にも書きましたが、
「ガンはわが心身に住む仲間だ=味方だ」と
直感し、理解すれば、患者は、ある種の「解放感」といいますか、
「自然と一体化できる」――そうした世間の常識とは違う、
逆発想に「ひとつ賭けてみるか」、そう思ったことが本音です。

僕の主治医の帯津良一博士の持論=
ホリスティックな「いのちの家」の設計戦略に則ったものとなりました。
ズバリ、僕の「直感的闘病」の選択は、
●患者は壊れた機械ではありません。
●患者は少しでも機嫌よく延命出来れば幸福なのです。――
この根源的な願望からくるものでした。
患者の本音である「助かりたいという願望」を忘れて、
医師や専門家と同じように、
ただ難しいガン理論を振り回しても意味はありません。

さて、別図のように、洋の東西の治療法を問いませんが、
この12年間、僕が体験したガン療法は、
大まかにまとめると、西洋医学分野6、そして、
東洋医学分野6の12療法を、
その都度、2〜3ずつ集中継続的に組み合わせて
効果を高めてきたことになります。

もちろん、東洋医学の方が、
いのちの発想が全体的であり、
直感的な発想であり、
西洋医学の方が、部分的、
臓器的そして立証的(エビデンス)でありますから、
僕の「直感的ガン闘病のすすめ」から言いますと、
東洋医学的発想に近いところがありますが、
決して、西洋医学を否定したわけではありません。

今回の胃ガンのケースには「手術」を選択し、
まえの食道ガンのケースでは「放射線」と「抗ガン剤」を
「直感的」に戦術として選択。
いのち全体のエネルギーアップと全体調和を「生命場」=ベースとして
ホリスティックな闘病法=処世法を一貫して続けてきたわけです。
そして、「末期ガン」と言われようと、「余命半年」と言われようとも、
「少しでも多く≪ご機嫌≫に過ごせればよし」
やがて、「寿命とともに彼岸に≪スローランディング≫できればよし」――
これが僕の立場であり、たどり着いた
納得いく、「生き方逝き方」の考え方となったわけです。

では僕が12年間、選択した「東西の12のガン療法」について
もう少し、詳しく説明しておきましょう。(次号に続く)


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2010年12月25日(土)

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