ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第33回
ガン手術――なぜ「胃」はOKで「食道」はNOか?

別図のように、この12年間、僕が体験したガン療法は、
大まかにまとめると、西洋医学分野6、そして、
東洋医学分野6の12療法を、
その都度、2〜3ずつ集中継続的に組み合わせて
効果を高めてきたことになります。
筆者の経験に即して、ガン治療の一つ一つについて
簡潔に説明しておきましょう。

●手術(外科的療法)
今回の胃ガン手術の選択は――、
 1・胃を巨大腫瘍が塞ぎ、
   食通困難という切羽詰まった様態だったこと。
 2・食道ガンなどに比べると胃の場合は、手術が容易なこと。
 3・執刀医の技量、病院のとのコミュニケーションがよかったこと。
以上のような好条件が、
僕自身、よく納得できたので選択しましたが、
当初の食道ガンのとき、僕は頑として「手術」は拒否しました。
お陰で再発もせず、12年間延命、こんどの胃ガン原発の時も、
食道ガンは“完治”状態でしたから不思議です。

なぜ、食道ガンを切らないという選択をしたかというと、
胃ガンとは違って、手術の難易度がとても高く、
「100人に80人近くが助からない」と・・・知ったからです。

食道ガンなんて局部をチョキンと
部分切除すればいいから簡単な手術だ――、
そう思っている人が多いと思います。
僕もガンになるまでは、そう気楽に考えておりました。
しかし、≪食道の位置≫とは、硬い肋骨に囲まれた
肺や心臓という中心生命臓器のさらに奥、体の裏側にあり、
背骨の前に沿って喉から胃をつなぐ長さ40センチ、
おまけに、膜の厚さ1ミリ半ほどの薄くて長い管なのです。
肋骨をへし折って胸を開き、腹を割き、喉を切る・・・
これを医療の裏言葉では“三枚おろし”と酷評するのですが、
肺や心臓の周りを弄繰り回し、40センチの食道を全摘出。
手術のアプローチが大変なのです。

さらに胃袋の神経を抜き、ナス型に細く叩きのめして、
食道の代用として喉に繋げる・・・
という危険な大手術が続きます。
10時間以上の惨い大手術となります。
とても「簡単に終わる手術」ではないのです。
その喉の下に胃をぶら下げる・・・ということを知って、
身の毛がよだつといいますか
あまりの凄い手術にこんな手術はゴメンだと、
即座に思いました。
いまでは、医術も進歩しているはずですが、
心臓や肺といった
中心生命臓器の回りを弄(いじ)くる大手術だということが
分かると思いますが、
かりに上手く「代用食道」である胃が繋がったとしても、
喉と胃の膜は厚さが違い、
実に接合が難しいという欠点を持っています。
ですから、術後、後遺症、合併症を起こすばかりか、
食べることにも難儀(なんぎ)をするわけです。

では、どうしたか?
食道ガンは、「抗ガン剤と放射線」で寛解
(一時的に腫瘍を小さくする)する療法を選択。
さらに、その副作用や合併症を防ぎ、
免疫力を高めるために、「天仙液」
という中国政府公認の制ガン漢方薬
(*日本では未承認)と「SOD様食品」という健康食品を併用、
さらに退院後は、マクロビオティック玄米菜食法を励行して、
体質改善を図り、凌いできたことになります。

僕が体験した「抗ガン剤」「放射線」
の優劣・長短については明日詳しく書きましょう。


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2010年12月26日(日)

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