ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第34回
抗ガン剤&放射線――ガンも叩くが正常細胞も叩く!

いま、「手術」に続いて「抗ガン剤」「放射線」が
三大ガン療法と呼ばれ、いまだこれが主流です。
この三つの療法の違いは
手術療法と放射線療法は局所的なガン)の治療に、
抗ガン剤=化学療法は転移する全身ガンに対処していることです。

●抗ガン剤(化学療法)
僕も12年前、手術は選択拒否して、
「抗ガン剤&放射線」の併用療法を選びました。
いまでは、ガンによっては、ピンポイントで狙う、
分子標的治療などもありますが、
大抵の抗ガン剤は「ガンも叩くが、
正常細胞も叩く」という長短、いや
ダメージ面が色濃く報告されています。
食道ガンの腫瘍を小さくして、手術を容易にするために
「抗ガン剤」を投与してもらいました。
≪5FU≫&≪シスプラチン≫という抗ガン剤の併用です。

その副作用は激しく、吐き気や下痢、口内炎に悩まされ、
「生きることがイヤになる」ほどの脱力感に襲われました。
僕の仲間で、とくに再発転移後の患者さんは、激しい副作用で、
またたく間に、いのちを縮めた人もおりました。
ちなみに、≪5FU≫は、5-フルオロウラシルの略。
ガン細胞の生成時に不完全なDNAやRNAを作らせるという、
ガン細胞の代謝拮抗(きっこう)物質。
固形ガン特に胃ガンの治療に有効とされる。
≪シスプラチン≫は、シス-ジアミンジクロロ白金の略。
強力な制ガン作用の白金を含む製剤。副作用も強い。

一方、最近は、副作用を軽減する薬剤の配合剤といわれる
≪TS-1≫(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム)が
中核となるといわれていますが、
そうはいっても抗ガン剤の副作用はいのち縮めかねませんから、
いまのところ、僕は選択していません。

●放射線
アメリカの症例でも、食道ガンは手術より
「放射線+抗ガン剤」による治療法がよい
というデータが上がっています。
12年前、根治治療を目指して、
東京の大学病院で、僕は次の二通りの放射線治療を選択。
1・ライナック(LINAC:Linear Accelerator=直線加速器)による
体外からの照射。25回。
(これは大抵の患者さんが受けているはず)
2・さらに、根治治療として、退院後、通院で5回、受けたのが、
ラルストロン(RALS:Remote AfterLoading System=遠隔後充填法)
による食道腔内・小線源照射。
退院後に頼んだ、ラルストロン=食道腔内・小線源照射は
まさに食道ガンを「焼いて治す」ものですから、
副作用もあり、
2ヶ月後には30センチほどの「被ばく帯」が背中に出ました。

12年前の食道ガンの「直感的闘病」法をまとめて紹介すると、
「放射線(ライナック+ラルストロン)」と、 
「抗ガン剤(シスプラチン+5FU)」に加えて
「天仙液(複合漢方薬)」と
「SOD様食品(抗酸化栄養素食品)」の
併用、組み合わせが良かったのでしょう。
このときから、僕は、
ガンの「直感的闘病」&
「ホリスティックな療法」のヒケツを体得したことになります。


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2010年12月27日(月)

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