ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第37回
おかしな健康食品に騙されない

●健康食品
12年前、食道ガン治療では、「抗ガン剤+放射線」のほか、
「天仙液+SOD様食品」を1ヶ月半、
併用したという話は何度か書きました。

SOD様食品とは、
胚芽(はいが)、大豆、ぬか、ハトムギなどの粉末で
四国・土佐清水病院の丹羽耕三医師が開発した健康補助食品です。
「SOD」とはSuper oxide Dismutase=
スーパー・オキシド・ディスムターゼの略称で、
人間の体内で過剰に作られて正常な臓器や細胞を破壊する
ガンの元凶=活性酸素を退治する抗酸化酵素のことです。

妻の従妹の旦那さんが肺ガンで余命半年と宣告されたときに、
この粉末を飲み続けて5年延命をクリアしたという話を聞き込んで、
やはりベッドまで持ち込んでくれたものですが、
親友の”絶倫くん”のガールフレンドも
乳ガンの再発を防いだというではありませんか?
「藁(わら)をも掴む」思いで飲み続けました。

さて、このほか、有名なものではアガリクスやプロポリスなど
ガンに係わる健康食品はたくさんありますが、
これらは薬ではありません。
患者の症状との相性によっては
体質改善に有効性のはかれるものもありますから、
手術、抗ガン剤、放射線といった治療に加えて、
ホリスティックに(全体のバランスの中で)これらを配置する――、
これは「いのちを掴む」「納得のいく治療」を掴む
突破口になると考えます。

しかし漢方食品や代替療法の治療師や業者にも
ピンからキリまでありますから、騙されないように、
その見分け方、騙されない方法についても書いておきましょう。

「この療法でみんな治りました」
「この食品が絶対に効きます」などと、
にこやかに迫ってくるケースには、まず要注意です。
あえて、商売熱心をとがめだてはしませんが、
患者の苦しみなど、少しも理解していない人は多いからです。
また、大学病院の治療法と違って、
立証性や検証性が乏しいものが多いわけですから、
こと代替療法や健康食品の選別に関しては、
「奇跡」や「カルト」の臭いだけが
プンプン漂うような療法だけは避けましょう。

中には、一発で数百万円などというトンでもない
「高価薬」を奨めるおかしな医師や治療師もいますから、
いくら健康保険のきかない療法といっても、
これに騙されてはなりません。
大切なことは、患者自身が納得して
悔いのない人生が歩めるかどうか? 
余裕をもって判断することができるかどうか? 
これが「直感的闘病」のヒケツでしょう。

1.代替の健康食品や健康器具を奨められた場合は、
  開発者や推奨医師の著書や講演もじっくり検証しておきましょう。

2.匿名患者の体験集ではなく、
  より科学的に説得の出来るデータや、
  社会的に信頼性の高い医師の臨床データによる
  情報公開がなされているかどうか?


まず、この2つの「ツボ」を押さえて見抜きましょう。

<健康食品を選ぶ、3つのポイント>
1.あれもこれも手を出すのではなく、2〜3種類に絞ってためす
2.相性がよければ、経済的にも長く続けられる基準で続ける
3.なるべくエビデンス(科学的立証性)の高いものを、
  直感を働かせて選ぶ

健康食品、健康器具を選ぶ、
僕の基本は「冷えは万病の元」「ガンは温める」ですから、
「おばあちゃんの知恵」といわれ、
昔から連綿と伝えられてきた素朴な発想に基づいた食品や器具は、
自然の養生法として、大いに活用しています。

とくに、マクロビオティックには伝統の
「手当て法」というのがあって、
「梅醤番茶」「タンポポ茶」
「リブレフラワー(玄米全粒粉)などは毎朝飲み、
また「びわの葉温灸器」「ゆたんぽ」などは
寝るときの愛用品です。
いろいろ体を内外から温かくする治療法は、
あまり商売が先走りせず、
素朴なものほどよい――と考えています。


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2010年12月30日(木)

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