ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第39回
初春游句!少しでも「ご機嫌」に過ごしたい

人間は、幸福に生きることに遠慮はいりません。
このコラムでも何度も強調してきましたが、
ガンといわれても決して絶望するのではなく、
小さなことでもよいから、
一日一回ときめき=「一日一メキ」の心を以て、
納得した日々を送る。
この積極的な心持を養う事が、
どんな最新の化学薬より元気のエネルギーをもたらします。

もう少し、わがままな言い方が許されるならば、
患者にとって、「小難しい、西洋医学と東洋医学の優劣論争」
「エビデンス(立証性)と見えない生命力の論争」
これは医療を生業としている人たちの問題で、
患者には2の次のことなのです。
患者は、自分の生命場を守って、
「いのちが助かればよい」のです。

帯津先生の持論ではありませんが、
やがて、天に召される時が来るとき=寿命は果てるときに、
自らの「喜びのときめきが大爆発を起こす」ようにしつつ、
身はこなごなに崩れても、崇高な魂が、
永遠のいのちとなって、神様、仏様のいる
自然自在の世界に旅立つことが出来る・・・、
このあたりが「クライマックスの死」=
究極の死生の道なのだと、帯津院長は言っています。

今回の災難を超えて、
「人生仕切り直し」の体になったからこそ、
「見えざる力」を借りて、
心身の深奥にまで浸潤した悪いものを出す・・・
その処方に最適と思われる
ホメオパシー療法を、まず術後、
治療の中心に据えてもらった理由ともなります。
ホメオパシーは、自然治癒力を心身にもたらす、
古くて最も新しい療法になるだろうと、期待もかけて、
再度、身を以て体験している最中なわけです。

ちなみに、帯津三敬病院に長く入院していると、
目先の治療戦術だけに一喜一憂するだけでなく、
まさに、「戦略的直感」=トキメキをもって、
目に見えない世界の有難さ、いのちの世界の奥深さ、
そして、自分なりの納得・・・
そうした人生観・死生観までもたらしてくれますから、
まさに、人間の心身をホリスティックに癒す、
生命場としての病院を提供していることも
改めて感受できたわけです。

繰り返しとなりますが、僕の胃ガン第4期とは、
●胃ガンの腫瘍が隣接臓器にまで浸潤している
●リンパ節転移が10個以上みられる
●肝臓などに遠隔転移がみられる

という厳しいもので、生き残る確率は
「10%以下」という厳しい評価になりますが、
とくに、帯津先生をはじめとした、病院内の気功道場で修行をする
スタッフや患者さんの澄みきった顔や振る舞いを見ていると、
科学的数値ではなく、この病院が醸し出す、
「見えざる力=大きな生命場のパワー」が
僕を「彼岸」から「此岸」に引き戻してくれたに違いない・・・、
鈍感な僕にも、窮地に立つことによって、
「直感」が冴えてきたのかも知れません。
そう、心トキメくことが出来たのはとても嬉しいことでした。

もちろん、手放しで、この末期ガンの身が、
明日にでも解放されるなどと楽観的なことは申せません。
足や傷口がときどきムクミます。
温度が下がると全身がだるくなったりします。
しかし、なんとしても残された時間を
「ご機嫌」に、「有意義」に、自然体で過ごせるならば、
こんな幸福はない・・・これが偽らざる心境でもあります。
また、初春を迎えることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。
というわけで、『喜びとときめき』を込めて、
また下手な闘病游句を書かせてもらいます。

●あやしきこと あればこそ面白ろい この世かな〜


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2011年1月1日(土)

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