ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第53回
「穴攻め療法」も、楽しからずや

胃ガン手術後、そろそろ丸3カ月となりました。
「余命3カ月」の不安は、どうにかクリアしたわけです。
お陰で、検査数値では全体の回復も順調のようです。
しかし、この極寒の季節ですから。
「風邪引くな、転ぶな、義理をかけ」の高齢者3訓は
心に刻んで、わが身の養生工夫に一層、留意したいものです。

さて、前回、体の養生や病院での治療法のほかに、
笑いによる、こころのケアがますます大事だ。
落ち込むな、悲観主義者になるな、
他人を恨むな、あきらめるな、・・・といった
「ときめき直感」の話をしました。

≪ケツの穴によろしく!≫と題する、
親友の絶倫くんから届いた、
なにやら“不穏な”年賀メールに、大笑いするとともに、
また、ことしも勇気を貰えたような気がしました。
持つべきは、気さくで明るい親友です。

「関根大師さま
無事ご帰還になられたようで、なによりです。
ご自宅の部屋のエアコンなども完備されたでしょうから、
快適な冬を迎えられたことと思います。
またしても、神様がガン細胞をプレゼントするなんていうのは、
きっと試練を与えてくれているのでしょう。
小生を含め、この歳になってしまえば
いつおかしくなったって変じゃないんですが、
互いにまだまだくたばれないんじゃないでしょうか。
むしろ奥方の心労が心配になりますね。
楽天的な方だから大丈夫だとは思いますが、
心配は無駄、とお伝えしてください。
まだまだくたばらないぞ、と。

大師はすでにご経験済みですが、
またぞろ抗ガン剤となると、
身体とともに神経もよれてきますからね。
もし、そのときは、しっかと、“ケツ”の穴を締めて、
両足を踏ん張っていてくださいよ。
よれてきたら≪ケツの穴に幸あれ≫と唱えてください。

寒さに向かう季節、
くれぐれも風邪など召さぬよう留意してください。
そんなことはわかってはおられるでしょうが、
一にも養生、二にも養生ですぞ。しかもお気楽に!
一段落したら、またバカばなしでもいたしましょう。」

さて、なぜ、絶倫くんが、わが“肛門”如きに、
こだわって、励ましのメールを送ってきたかというと、
12年前の処女闘病記で、
抗ガン剤の点滴注射で効果が上がらなかったり、
その副作用で食欲不振・頭痛を起こした時、
よく漢方複合薬の「天仙栓」という座薬を肛門に挿入したり、
伝統療法の「里芋湿布」を尻に張り付けたり、
「びわの葉温灸器」を耳の穴に当てて温めたり、
口という穴のみならず、人間の「7穴」を駆使して
養生工夫をした――という、
ちょっと風変わりな、僕の体験秘話を書いたことが
よほど記憶に焼きついていたからでしょう。
ふたりで、よく、これぞ直感ガン闘病の
「穴攻め療法だ」といって、大笑いしたものでした。

ま、大病院の医師に話したら、
「この患者、アホとちゃうか」とたしなめられそうですから、
決して他人様に強制はいたしませんが、
ガンに向き合うには、
「穴攻め療法」のアイデアはバカにできない――、
僕は、結構、真剣に考えております。
患者は、あきらめない、めげない。
あらゆる可能性に挑戦する――、
これが僕のピンチ脱出法の主義だからです。

今回のように、胃の切除手術は、一時、
口からの飲食や薬の服用を少量にしてしまいましたから、
座薬や温灸、貼り薬も使って、
大いに、わが“ケツの穴”や“皮膚の穴”にも
頑張って貰うこととなりました。(^0^?


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2011年1月15日(土)

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