ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第57
「小さな患者」「一人のガン爺さん」が考えること

閑話休題。
これからは、個人から国家のステップまで、
「動的均衡」=「陰陽調和」な
自在・柔軟・直感に基づいた発想を
設計・戦略・実行すべき時が来た――、
さすれば、もっと心豊かな
東アジアの人々の調和的将来展望も見出せるはずだ――、
僕の考える「逆発想のすすめ」の話の続きです。

ともあれ、この混迷の時代です。
発想を「静的」に硬直させたままでは
僕たちの人生場は、
不幸な環境場、生命場としか映りません。

別に、民族的ナショナリズムを高揚させよという話ではありません。
地球環境的、地政学的に見るというだけでなく、
「動的」に「陰陽的」に
「調和的」に物事を考える癖をつければ、
「一回限りの大切な人生をいかに有意義に生きるか?」
「どうしたら、人間本来の健康や幸福や平和を掴めるのか?」――
ここが、次なる逆発想のキモとなるはずです。

この南北に細長い鎖のような島で、
長い長い歴史の時間の経過の中で
「身土不二」の存在として生きる=
共生・繁栄してきたのが僕たちの先祖の知恵でした。
――こうした本来的な発想が「幸福と平和と健康」の
ホリスティック・システム(全的構想)の
引き金(トリガ―)となると、
いま、僕は「末期ガン」との闘病の最中に、
こんな夢みたいな話を実感しつつ、
楽しんでいる=游息しているところがあります。

いつまでも「青臭いジャーナリスト」のなれの果て?
いや、「小さな患者」「一人の爺さん」として、
かなり真面目に考えることなのです。

ガンになって、ホンマに、人間って
不可思議で面白い「生命体」だと思います。
個人の“人格”はもちろん、国の“国格”も、
昔とは違って
『ホリスティックな(全方向的な) 熟年社会』の時代に
入ったのでしょう。
「いのちと幸福」という課題は、
いま、まさに広くて深い話になってきていると思いませんか?


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2011年1月19日(水)

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