ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第59回
「日本列島改造・いのちの鎖」論(2)

運命的とまではいいませんが、
日本列島は身土不二に基づいた「生命場」だ――、
日本人らしい「平和・幸福・健康」の
ホリスティック・システムを具現する「いのちの鎖」だ――
そう考えれば、日本人らしい
「創造的発想」「調和的戦略」が生まれるのではないか?

「生命の鎖」とは、生命科学用語。
生命活動に大事な役高分子物質=鎖のこと。
第一の生命鎖=遺伝情報を貯蔵し、伝達する物質の核酸。
第二の生命鎖=遺伝情報から合成され、細胞の構造を決める蛋白質。
第三の生命鎖=多くの蛋白質や脂質に結合する糖鎖――、
この微妙な「動的調和」が「生命の源」と重視される。

「身土不二(しんどふじ)」とは、
身体と土は切り離せない。
住んでいる風土や環境と密接に関係していて、
その自然に適応した旬の作物を育て食べることで、
健康も平和も幸福も保たれるとする考え方。もとは仏教用語。

こうした逆発想のできる直感的戦略リーダーが、
忽然と現れれば、
これからの日本及び日本人は、
まだまだ「進化と貢献」の可能性を秘める
心豊かな国になれると直感しています。

死にそこないのおまえさんが、
なにを「寝言」を言っているのだと笑わないで下さい。
「小さな患者」「一人の爺さん」として考える
真剣にして、ささやかな寝言? いや夢なんです。
いわば、「日本改造列島・いのちの場」論とでも
命名したい逆発想です。

ちなみに、75歳にして胃ガンで亡くなった、
反戦・平和運動家であり、作家の小田実さんの追悼番組を、
昨年末、NHKBSが大特集していました。

見た人もおられるでしょうが、
あの小田実さんが病床で、
「これからの平和の実現は“漢方的発想”でいくべきだ」と
じつに「動的で調和的な発想」を力説していたのが印象的でした。

僕も東洋伝来・身土不二に基づく「漢方薬」の愛好者ですが、
作用・成分・効能云々もさることながら、
ゆっくりと体質を変える、いのちの場を形作る――、
ホリスティック(全人的)な考え方が気に入っています。


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2011年1月21日(金)

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