ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第61回
「日本列島改造・いのちの鎖」論(4)

一人のガン爺さんの
「日本列島改造・いのちの場」論、いや
「日本列島改造。いのちの鎖」論とでも
命名したい逆発想――の話の続きです。

また、日中の尖閣諸島激突事件に関しては、
日本の法律の番人である
「検察」制度そのものの在り方が問われました。
検察庁特捜部のねつ造事件も起こり、
すでに、多くの「冤罪裁判」「国策裁判」の欠陥が
追及されていることは記憶に新しい話です。

もちろん、市民が裁判に参加する「裁判員制度」が実施され、
司法も立法・行政のシステムも、一見、
民主主義的に健康的に歩んでいる如くに見えますが、
はたして、どうか?

立法・行政・司法の当事者はもちろん、
メディアも、学者も評論コメンテーターの大半が、
とくに明治以来、抜本的構造改革もせず、継続してきた
日本の司法・検察システムについて
根源的に検証するマスメディアが激減していることは、
不思議といえば不思議です。

ことに、100年前の「幸徳秋水・大逆事件」とは、
いわゆる「明治天皇・暗殺未遂」の嫌疑でしたが、
僕は、近代史最大の「冤罪事件」
「国策裁判事件」だと思っています。

いまの司法制度の密室的欠陥とも呼ぶべき、
「国策裁判」「国策捜査」の乱用の
典型的根源がこの100年前の事件から始まったと、
僕は思っています。
しかし、この「歴史的運命」
=時間呪縛の問題点を追及する記事は、
「日韓併合」事件以上に、
大メディアでは見当たりませんでした。

繰り返しますが、いま話題の分子生物学ですら、
遺伝子操作のように
「いのち」を機械と同じように扱う発想=
「時間呪縛」を無視した「静的発想」、
また研究及び製品化について
疑問視する向きは多いものです。
ことほど左様で、僕たち、及び子子孫孫が生息する、
この日本列島という身土不二の「いのちの場」において、
あまりにも、誤魔化したその場しのぎの「空理空論」が
まかり通っていないか?
「ひとりのガン爺さん」は、腹をさすりながら、
本気で心配しているというわけです。


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2011年1月23日(日)

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