ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第65回
転移性肝臓ガンと「直感選択」

巨大に糜爛した胃ガンの手術は、
鈴木毅医師の執刀で成功。
しかし、「おちょこ3杯分」くらいの収容量しかないほど、
小さくなった胃を小腸につないだわけですから、
1日に6〜7回に分けて、食事は取らねばなりません。

手術後、2か月を目前に、ちょっと食い意地が張って、
ダンピング(逆流嘔吐)に悩まされ、
栄養不足・激ヤセばかりか、貧血を起こし、
ちょっと散歩しても動悸と息切れ、
目まいがして困ったということは
前に書いた通りです。

ちなみに、帯津良一院長も鈴木毅主治医も、
診察担当の曜日が違いますし、
予約を数か月前に入れておかないと取れません。
また、診察当日も待合ロビーで
2〜3時間待つことにもなりますから、
スタミナ不足の僕には、とても通院は耐えられませんでした。

というわけで、川越の帯津三敬病院に何度も足を運ぶのは止めて、
2010年12月13日〜16日、短期間ですが、
また検査診察入院をしました。
おかげで、血液検査、レントゲン検査、CT検査、そして、
お二人の診察もじっくり受けることが出来、
術後の詳しい様子が分かったわけです。

おまけに、普通の病院とは違って、
気功、音楽療法、びわの葉温灸、鍼灸、アロマセラピーといった、
「癒し」の代替療法も患者がリクエストできますから、
検査と診察の空き時間に、
僕は鍼灸とアロマセラピーを受けることも出来、
とくに、ローズの香りのするアロマによる足のリンパマッサージは
本当に気持ちのよいものでした。

「入院どころか、まるで保養旅行に行った気分になりましたよ」と、
自慢げに報告したいところですが、
検査の結果、とくに肝臓の状態が
やはり、心配なこととなっていました。

血液検査では「総蛋白」「アルブミン」など
栄養に関する腫瘍マーカー値は
平均値内に改善されてきたが、
「赤血球」「ヘモグロビン」が低く、貧血状態にあること。
さらに「AST(GOT)」「ALT(GPT)」といった
肝臓の数値が悪いことがわかりました。
CT検査でも、別掲の写真の通り、
転移性腫瘍が大きくなり、まえより広がっているのです。

転移性ガンの治療に現代医学では決定的療法はありません。
なんとか「次なるいのちをレベルアップ」を
図ろうと考えていた僕ですが、
ここまで来ると、いまの現代医学の「肝臓ガン治療」は
TS1などの抗ガン剤治療が常識となってしまうのです。

(続きはまた明日)


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2011年1月27日(木)

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