ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第69回
続「おちょこ一杯食」で夫婦喧嘩?

というわけで、「胃切除後後遺症」にはどう対処するか?
以下のように、消化吸収によく
少量で栄養価が高く、
口に合うものを「ちょこちょこ食い」するわけです。
たとえば、以下のような組み合わせの感じがその一部です。

●お粥茶碗3分の1(もしくは玄米クリーム)
梅干し+コブの佃煮少々、小豆とかぼちゃ煮、
リブレフラワー(玄米全粒粉スープ)
●太巻きすし1個 
大根おろし+ハムかマグロの赤身ほんの少々、
リンゴのすり下ろし少々、リブレフラワー
●山菜黒米スープ
(*これは漢方健康塾の大屋玲子さんが
台湾で見つけてくれた栄養食、食べやすく体が温まります)、
すっぽんの煮こごり+大根おろし、リブレフラワー、
●おでんの大根、ニンジン、
卵、コンブを少しずつ、リブレフラワー
●根菜の煮つけ少々、
茶屋マクロビオティックンの有機クッキー+豆乳、リブレフラワー
●カステラ一切れと豆乳、
ミカンかリンゴ、リブレフラワー
●黒豆煮、栗煮、大根おろし+シラス、リブレフラワー

*その合間に、漢方煎じ薬と複合漢方薬の「天仙液」
(ときに座薬の天仙栓)
さらに腸を綺麗にする乳酸菌生成エキス
「智通」もちびちび飲んでいます。
これでも栄養・滋養はとても足りないくらいですから、
「エンシュアリキッド」という高濃度・高甘味の栄養食品
(貧血を防ぐ効果もある)も、ちょこちょこなめるように飲みます。
これはかかりつけ医のT先生から薦められたものです。

僕は、13年間、マクロビオティック玄米菜食法や
漢方薬食法・薬膳料理を
中心に食生活の改善をしていましたから、
とくに肉などの動物性タンパク質は避けていましたが、
まえに書きましたように、術後のむくみを防ぐには、
細胞の大きな動物性たんぱくをとって、
脱水症状、腹水症状を防ぎ、
また基本的に栄養状態も普通に戻さなりませんので、
はじめ、カミさんは「卵やハムなんか食べていいの」
「甘いものばかりたべていいの」
「私の料理を残してはだめ」といって、
夫婦喧嘩のような状態となりましたが、
別に、どんぶり肉を食べるわけでなし、またリブレフラワーで
排便排毒を促すからいいだろうと・・・ハムや卵も必要量摂りました。
そうしないと、
「ダンピング(逆流嘔吐)と「栄養失調」の原因となり
日々、貧血や動悸、めまいに襲われ、また、
軽い散歩もできなくなれば、足腰が立たなくなりますので、
栄養価の高い食べ物の「ちょこちょこ食い」で、
基本体質の改善を図りつつ過ごすことに了解を貰いました。

以上が、患者とは、新たな災難にめげず、
人一倍の直感養生の工夫を楽しむべきだという、
僕の「游息人生」=
「胃切除後100日の症状と食事と対策の報告」の一部です。

「栄養失調」と「肝臓転移」の影響で
手術以前より体力のエネルギーは落ちたわけですが、
これからが、体調全体の栄養バランスを図りつつ、
いかの肝臓などの転移の進行を抑えられるか?
この「レベルアップの養生工夫が出来るのか?」
ここが、さらなる延命――
「機嫌に良い日が送れる」かどうかの分かれ目です。


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2011年1月31日(月)

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