ガンを切らずに10年延命-関根 進

ベストセラー「ガンを切らずに10年延命」の著者
(元・週刊ポスト編集長)再開・新連載!

第74回
胃ガンの患者は20万人以上

胃ガン手術は全摘出や半切除など
症状によっていろいろ後遺症がひどかったり、軽かったりして
回復の度合いが違うわけですが、
まえにも書きましたが、咽喉ガン、食道ガン、胃ガンを患って
僕より1年長い、延命14年の青山勝彦さんにしても
いまだ、ダンピング症状(逆流嘔吐)の不安が
あるというのですから、
「胃なんて簡単切れるさ」などと、
世間の常識のようにのんきなことは言っておれまえせん。

とにかく、ホルモンの分分泌異常などの影響で、
栄養失調やダンピングばかりか、
むくみ、腹水、動悸、息切れ、発汗・・・とつぜん、
訳のわからない後遺症で苦しみます。

先月号の「Number」というスポーツ雑誌で、
やはり、胃ガンを全摘出した王貞治元監督は、
術後4年ですが、いまだに、食事には工夫こらしていると
大変だと漏らしておりました。
王さんは僕と同い年で、現役の編集長の頃、
「爆笑!ONK座談会」という
王貞治さん、長島茂雄、金田正一さんが顔をそろえた
新春特別企画を毎号「週刊ポスト」紙上で
お願いしていた中でしたから、
他人事とは思えないわけです。

僕が「末期ガンと向き合う」と少々センセーショナルなタイトルの
このhiQの日刊コラムを立ち上げてから、
「黙っていたんだけれど、じつは僕も胃ガンの手術をしたんだ」
「いや、いまだにダンピング(逆流嘔吐)に悩まされているんだ」という、
友人たちからのメールや電話が結構来たのには驚きました。

平成17年の厚生労働省患者調査による
「総患者数,性・年齢階級×傷病小分類別」見ると、
「胃の悪性新生物」=胃ガンの患者数は
約20万8千人となっていますから、
僕たちの世代には相当数の胃ガン患者がいるわけです。

先日も、同じ元編集長仲間で1つ年上のNさんから
久々に電話があり、
「じつは、僕も5年前に、胃の上を半分切りましてね。
いまだに、ダンピング(逆流嘔吐)に悩まされ、
≪小分けに回数を多く≫食事をしていますが、
餅入りお汁粉みたいに腹に持たれるもんはだめですね。
胃がいつもすっきりしませんが、ハーブ茶がいいみたいです」
と親切に胃ガンの食事後遺症対策のヒントを教えてくれました。
持つべき藻ものは友達です。

ま、僕はあまり昔からハーブ茶の臭いを好みませんでしたので。
とくにこれで改善されるわけではありませんが、
情報は情報として有難く頂きました。
僕の場合、ココアを少しなめるようにして飲むのが、
胃の不快感と多少取り除く方法です。

患者それぞれの体質、強弱、年齢、症状によって
微妙に違うのが「いのちの不思議」でしょうが、
みなさんも、僕と同じような立場に立ったら、
いろいろ験して自分流の延命法、
回復法を工夫してみることは、大事なことだと考えます。


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2011年2月5日(土)

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