第75回
これは良書！「胃手術後の100日目レシピ」

とにかく、胃の手術と言え、
その切除後後遺症は
４年、５年、さらに15年たっても付きまとうようですから、
かりに「余命３カ月」「余命半年」を乗り越えて、
もう少し生き延びられるとすれば、
なんとしても、残された期間を、
荒っぽい抗ガン剤の副作用で
さらに、激しい下痢や吐き気に侵されるのではなく、
「すこしでも機嫌よく」過ごす方策を探す、
そして、養生工夫を験すことが
大切だなあ・・・と、
虫のよいことばかりを僕は考えています。

うじうじ悩んだり、
ぜんぜん、落ち込むことがないといえばウソになりますが、
「一時でも機嫌よく過ごしたい」
「百聞は一”験す”に如かずで、工夫しよう」・・・
本当に、ガン友同志といいますか、
昔の親友たちの
「縁と運」とそれがもたらす希望には
助けられて来たと思っています。

「縁と運」とえば、
先月、ふと新聞の書籍広告を見ていると、
「胃手術後の100日レシピ―退院後の食事プラン
(100日レシピシリーズ)」（女子栄養大学出版部）
という本が目に飛び込んできました。

どうせ難しい食栄養学、
カロリー計算の専門書だろうと思っていたのですが、
インターネットで購入してみると、
これがカラーで綺麗な料理がたくさんのっている、
とても胃ガン切除後遺症に悩む患者への
「朗報レシピ満載」の本なのです。