杉浦秀子さんが掘り起こしてくれる
日常に埋もれた美のヒント

第5回
おばさんの話

嫁、婿から始まり、親戚の悪口、資産相続争い。
この2つの話をしないおばさんにほとんど会ったことがない。
高齢者の介護問題も多い。

これらの話につきあわされた若い人達は
「ああはなりたくないな」と必ず感じていることでしょう。
すごいのだ。非難の仕方が。
自分の意見が「普通の常識」だと譲らない。
こちらが相手を少しでも、フォローしようものなら、
火に油を注ぐようなもの。さらにヒート・アップする。
そうは言うものの、あと20年、30年もすれば
それらの問題に今の若者も直面せざる得ない。
実際に世の中はそんな争いばかりだ。
それにしても、あの形相はなんとかならないものか。
「美」とはかけ離れている。
邱先生は幸せな人生とは
(1)好きな人間と暮らすこと
(2)好きな仕事に就くこと
としました。私はこれに、
人を憎まないで暮らすことを付け加えたいとおもいます。
美しく暮らすために。

人を憎まないで済むにはどうしたらいいのか。
そんなことは、不可能に近いことでしょう。
けれど、少し軽減する方法もあるような気もします。
私が心がけていることをお話します。
必要以上に他人に期待をしないように心がけています。
裏切られた、と思わないように。
自分以外の人間は、絶対に思い通りに動かないものです。
自分だって理想どおりになってはいないのですから。
身近な争いから戦争に至るまで、
相手を自分の意のままに動かそうという人間の業が
原因になっているのではないでしょうか。

人間は私を含めたいへん厄介なものです。
妬み、恨みといった負の感情をもって生きている。
それらと上手く付き合わなければ、美しく生きることはできない。


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