第6回
きっと上手くいく
銀座の夜は早い。
その銀座の土曜の午後9時に50Mもの行列があった。
最近銀座は次々とお店が消え、
新しい海外ブランドのお店がオープンしている。
ブランド店の早朝の開店でも待っているのかとおもったら、
占いの順番をまっているのだ。
20代の女性が大半。
ビルの谷間に小さな机と椅子を置いて
商売をしている人に自分の人生を
決めてもらわなければならない程、
女性は自分の未来に関心があるのでしょう。
もしかしたら、女性は自分自身に
一番関心があるのかもしれない。
それと同時に、いかに人生が思い通りにならないか
ということもいえるし、一寸先は闇であるともいえる。
占いに頼るのは、暗示をかけてもらいたいからでしょう。
「きっと上手くいく」と。
恋愛であれ、仕事であれなかなか思い通りには進まない。
人それぞれの人生があり,悩みもある。
人生の岐路に立っているけれど、決められない。
占い.に頼っているのは、若い女性が多いですね。
50歳以上で占いに凝っている女性はほとんど見かけない。
今度は確実なお金を頼るようになります。
きっと不確実な未来があるだけ贅沢なのかも。
占ってもらった未来に暗示をかけることは、大切ですね。
言霊という言葉があるくらいですから。
「誰々さん(憧れの女優さんなど)のような女性になりたい」
とおもっていたら、知らないうちに
似たような雰囲気になっていた、なんていうのも素敵。
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