第7回
あなたは、一体何歳ですか
世の中には、女性の年齢を聞きたがる輩がいる。
「大体、〇年齢でしょう」
いかにも得意げに、満足した表情で聞きます。
一般的に「花盛り」を過ぎた女性ならば、
一度や二度は経験していることでしょう。
その度に私は腹立たしく感じます。
私は歳を考えません。何故か。
忘れてしまったのです。勘違いしないでください。
ボケてしまった訳ではありません。
忘れることにしたのです。今、仮に、30歳としましょう。
けれど、突然30歳になった訳ではなく、
一年前は29歳だったし、その前は28歳でした。
勝手に時間が過ぎていってしまっただけで、
私の心の中は15歳の頃から何一つ変わっていないんです。
人は物心ついた頃から、
基本的に変わることなんてできないものではないでしょうか。
本人の意識とは無関係に世間がまた勝手に、
年齢の枠にはめたがる。
OLになったばかりの頃は、「ちゃん」付けで呼ばれ、
ちやほやされていたにもかかわらず、
ほんの5年、6年過ぎただけで、
「さん」付けに変わってしまうのだ。
もう、忘れるしかない。考えるだけ無駄。
そんなことよりも、もっとやらなければならないことはある。
昨日より、少しでも利口になろうと思っていたら
もうタイヘンなのだ。
物事に集中して取り組まなくてはならない。
そして、人が本当に美しいのは
何かに一生懸命取り組んでいるときです。
自我を忘れる程に打ち込めるものがあること。
このことこそが、
女性を真に美しくさせるのではないでしょうか。
幸せな女性は、年齢を忘れる程
エキサイティングな人生を送っているはずです。
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