杉浦秀子さんが掘り起こしてくれる
日常に埋もれた美のヒント

第15回
究極の美

一生懸命。がんばる。
日本人が一番好む言葉ではないでしょうか。
何でも一生懸命にする人もいます。
真面目な人です。
けれど、客観的に見た場合、
少しくどいなと思うことはありませんか。
髪の毛の振り乱して、楽器を奏でる人。
陶酔しすぎて、観客が引いてしまいます。
かといって、クール過ぎてもいけません。
お客さんを舐め切った様子で音楽をする人に対しては、
お金を返せと言いたくなります。
では、どのような状態が一番なのでしょうか。
きっと、神経を集中しながらも、客観的でいる状態でしょう。
バランスの取れた状態とでも言いましょうか。

バランスは何も、ゲイジュツの世界だけの話ではありません。
街を歩く人々を見ても分かります。
娘さんは幾つものブランドものを身に付けて
最新のメークをしているにもかかわらず、
隣にいるお母さんは
時代遅れの服装を着ているのを見かけませんか。
また、旦那様だけが妙にお洒落で
奥さんが冴えない表情で歩いている夫婦。
このような例は家庭内のバランスがとれていないなとおもいます。
何か大きな問題を抱えている家庭でしょう。

究極の美というのは、熱と冷などの相反する要素のバランスが
取れた状態だとおもいます。
自分ひとりだけが若く、美しいということだけに盲目的になっては
いけないようにおもいます。
身の回りすべて、人や物全てが、バランスよく美しくなければ、
幸福にはなれないかもしれないですね。


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