杉浦秀子さんが掘り起こしてくれる
日常に埋もれた美のヒント

第20回
象の時間、リスの時間

時間は不思議。
あるようで、ない、ないようで、ある。
随分前に、動物の身体の大きさによって
時間の感じ方が違うという内容の本を読みました。
象のようにゆっくりと動く動物と
リスのようにこそこそと動く動物とでは
時間の流れが違うというのです。
象の方がゆるやかに時間が流れ、
リスの方が速く時間が流れるのです。
なんとなく、想像はできますね。

女性の場合も、時間の捕らえ方はさまざまです。
赤ちゃんを産んだばかりのお母さんは
一日中子供の顔を見ているだけで時間がすぐに過ぎてしまうし、
共働きのお母さんはリスのように動き回っています。
お婆ちゃんになって特にやることのないときは
ゆっくりと時間が流れてゆくことでしょう。
象の時間で生活している人もいれば、
リスの時間で暮らしている人もいます。

けれど、現代の社会では象の時間が合っているひとが
リスの時間で動かざる得ない状況になっていないでしょうか。
ひとそれぞれに適したペースというものがあるはずです。
象の時間の合っている人がリスのように動き回っていては
身も心も消耗しきってしまいます。
そんな状況で綺麗になれるはずがありません。
一方リスの時間が合っているひとが象の時間で過ごしたら
今度は間が抜けたような感じになってしまいます。
本人は躍動感のない生活に飽き飽きし、
表情も冴えなくなってしまいそうです。
象の時間とリスの時間は女性の美しさにも関係がありそうです。


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