第24回
芸術は爆発でもある
生命力のないツクリモノに意味はない。
爆発していることも素晴らしい。
けれど、じっと静かに佇んでいるような生命力も素晴らしい。
ツクリモノの中に人間の吐息が感じられるか。
これが全てであると思います。。
一人の人間が生きた証とでも言いましょうか。
実社会は規格、効率ばかり追求しています。
商品として作ったものが
個人を表現できる人は幸福な人でしょう。
ほとんどの人は他人の作った商品を売ったり、
それに関係する仕事をしているだけです。
商品を通して爆発どころか息もできません。
女性も以前よりは社会進出するようになりました。
けれど、社会で自己表現をするのは難しい。
お金を稼ぐことは大変です。
女性が生き生きと輝くためには何処にゆけばいいのでしょうか。
生命力を感じる場所はないのでしょうか。
絵を描いたり、音楽を奏でるという趣味があれば
少しは救われます。
けれど殆どの人はその短い時間をつくりだすことに四苦八苦し、
作り出せたとしても、日ごろの疲れがでてしまい、
集中できないのではないでしょうか。
しかし、芸術活動だけが自己表現ではありません。
もしかしたら究極のツクリモノは自分自身かもしれません。
目を閉じて心の中をじっと見て、
自分自身に嘘がないかを確かめることも
生命力を確認することになります。
結局、自分を作っていくのは自分自身だけですから。
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