第47回
花茶はいかが?
お茶は好きですか?
私は大好きで、特に、
ジャスミン茶のような花茶に目がありません。
最近、花茶はスーパーにも置いてあります。
大手のお茶会社が紅茶のティーパックのようにして、
中国茶やハーブティーを小分けして
使いやすいようにしてあります。
それだけ、一般的になっているということで、
花茶推進派の私としては、嬉しい限りです。
初めてジャスミン茶を飲んだときには、
今まで経験したことの無い感情に襲われました。
「飛んでしまいそう」
危ない人と思わないでください。
本当に、そんな感じで、心が開放されてしまったのです。
五感に訴えるというのは、こういうことをいうのだな
と思いました。
細胞の一つ一つにお茶が染み渡り、生き返るようです。
お茶を一口含み、ほんのわずかな時間、目を閉じてみると、
頭の中の雑音が消えていき、心の中に静けさが戻ってきます。
以前、勤めている頃には
「こんな平凡な毎日を送っていては、脳みそに刺激がない」
と感じ、花茶を飲んでいました。
一日に、豊かな感情と呼べるような気持ちになることが
殆どなかったので、お茶でも飲んでアクセントをつけなければ、
心が枯れ果ててしまいそうでした。
ほんの一瞬の現実逃避、気分転換として
花茶はなくてはならないものだったのです。
けれど、今は違います。
音楽をやっていて、脳みそに刺激がありすぎるのです。
感情が高まって、そのまま放っておいたら
気分が空中分解してしまいそうになることがあります。
いつも感情が高ぶっていると、精神が安定しません。
勤めているときとは反対に、
高ぶった感情を、下げてあげなくてはならないのです。
その感情を下げる時に、またまたジャスミン茶が登場するのです。
うねりと一緒に、どこかに飛んでいってしまいそうな感情が、
ジャスミン茶を一口含み、ほんの数分目を閉じるだけで、
自分の手中に納まる感じがします。
人それぞれ、時と状況によっても、
花茶の効能は違います。
気分が飛んだ様になることも必要ですし、
高ぶった感情を沈めることも大切です。
花茶を味わって、感情のコントロールができたら一石二鳥。
それに、あの芳しい香りの虜になってみるのも、素敵。
花茶はいかがですか?
|