第49回
♪♪♪ご機嫌♪♪♪
「ご機嫌」というのは、JAZZの業界用語です。
「彼のドラムはご機嫌じゃない?」
と言う時は大抵の場合、
「彼の演奏はノリノリで、かっこいい」
というような意味合いで使います。
ついこの間も、TVでJAZZシンガーの阿川泰子さんが、
「いつも、ご機嫌いかが?なんて感じで暮らしたい」
と言っていましたが、これは直訳すると、
「みんな乗ってるかい」と言って暮らしたい
ということになります。
私も昼間にCDに合わせてピアノを弾いていると、
「ご機嫌」になることがあります。
CDと一緒に、乗りに乗っていて、
「この心の弾みを誰かに見られたら、少し恥ずかしい」
状態になっています。
黒人の音楽には「うねり」がありますので、
そのうねりに合わせて、ダンスをすると更にご機嫌になります。
いくらご機嫌な音楽を奏でる人も、
いつも、ご機嫌にはなれません。
プロともなれば、一緒に演奏する人間が
必ずしも好きな人ばかりということも難しい。
体調が悪い時もあるでしょう。
いつも、ベストな状態で演奏をするというのは
とても難しいと思います。
「ご機嫌」になるのはなかなか大変です。
一般の仕事をしているときも、
いつもベストコンデションで仕事が出来る訳ではありません。
この原稿を書いている私も、
ご機嫌な時と、そうでない時の差が激しく、
「私って、バカ?」と落ち込む時もあります。
いつも、「ご機嫌」でいることは不可能かもしれませんが、
回数を増やす努力をすることは出来ると思います。
私が試しているのは、「ご機嫌」な状態になるまで
何もしないで待ちます。
衝動につき動かされるのを待つ感じです。
人それぞれ、ご機嫌な状態になる方法は違うとおもいます。
あなたは、どうやって「ご機嫌」になりますか。
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