第63回
ジーンズの似合わなくなるお年頃
「私もそろそろジーンズが似合わなくなってきたなあ」
全身鏡を見て、私はため息をつきました。
子育て真っ最中のお母さんが、
じゃぶじゃぶと心置きなく洗濯できる作業着が、
ジーンズだと思います。
この頃まではどんなジーンズを穿いてもかっこいい!
けれど、女性は子育てを終える年齢になると
ジーンズを注意して選ばないと
「少し若作りをしている感じ」がしてしまいます。
これは、ジーンズの値段とは無関係です。
以前、邱先生の本を読んでいたところ、
「ワゴンの3千円のジーンズが一番ぴったりした」
と書いてあったと思います。
年齢を重ねていくと、
ジーンズを穿きこなすのが難しく、
なかなかぴったりと似合う物を探すのにも苦労します。
邱先生もそのことに気付いていらっしゃったのが
印象に残っています。
もしかしたら、ジーンズが似合わなくなる年齢から、
本当のお洒落が始まるのではないかという
気がしてきました。
フォーマルに装うことよりも、
カジュアルスタイルでかっこよく決めることは
とても難しいと思いませんか。
さらに、年齢を重ねていくと
ジーンズにばかり頼ってもいられなくなります。
もし、頼るとしても、
慎重に吟味しなければなりません。
私は制服のようにジーンズを穿いてきました。
これからそのツケが回ってきそうな予感がします。
かっこいいカジュアルスタイルの研究を
始めなければならないお年頃になってきたのです。
恐さ半分、楽しみ半分といった所で、
これからどうなってゆくことやら。
季節に適した生地、色の組み合わせ、流行を
暫くは研究してみたいとおもいます。
「ジーンズの似合わなくなるお年頃」への
覚悟だけはOK!
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