第65回
どんな女性がお好き？

私たち女性は男性に質問します。
「どんな女性がタイプですか？」
十人十色と言われるように、様ざまな答えが返ってきます。
優しい人、おっとりした人、気が強い感じの方がいい、
面白い人、など本当に色々です。
私のような欠陥だらけの人間にとって、
男性がさまざまなタイプの女性を好きでいてくれるのは
ありがたいことです。
その一つに引っかかれば、いいかなと
楽観することができます。

確か邱先生は、
「女性はみな鬼で、よく食べる女性は赤鬼、
小食の女性は青鬼である。
赤鬼は怒っても、ケロリとしているが、
青鬼は怒ったことをいつまでも覚えている」
と女性を観察していらっしゃいました。
「なるほど、なるほど。
邱先生のタイプの女性は、赤鬼なのね」
私は頷きながらその文章を読んだ記憶があります。
そういう私も間違いなく、「赤鬼」の部類です。
男の人と食べる量は変わりませんし、無鉄砲で、
どこにでも突き進んでいき、
失敗しても、寝てしまえば忘れます。
「よく食べる女性がいい」
という条件でしたら、私のような者でもクリアーできます。

一方、女性はどんな男性を望むのでしょうか。
外見的には色々あると思いますが、究極的に
「大事な時に逃げない人」ではないかと思うのです。
きっと、これは男性も同じではないでしょうか。
邱先生が仕事で追い詰まった時に、
奥様は「お金のことで死ぬことはありません」
とだけ言ったと記憶しています。
私はこの言葉は、
いざという時のために
取っておかねばならない秘密兵器だと感じました。
「大事な時に逃げない人」というのは、
こういう言葉をさらりと言ってのけてしまいます。
男性も女性もお互いに必要です。
大事な時に何をしてあげられるか、
反対に何をしてもらったかということを、
人は一番覚えていると思いませんか。