第67回
本物のお姫様のススメ
女性はいくつになっても、
心の底でお姫様のように扱って欲しい
と思っている人が多いのかも知れません。
例えば、陶芸スクールに入っているような場合、
そこで、師匠である先生に一番気に入られないと
気が済まない、という女性がいます。
とにかく、先生に気に入られるように、
誕生日にプレゼントをしたり、
重い荷物を代わって持ったりします。
先生が、他の陶芸の筋の良い生徒を可愛がろうものなら
大変なことになります。
陶芸スクールの生徒をファミレスに集めて、
先生に可愛がられている生徒を扱き下ろしたりなんかします。
それに付き合わされた多くの生徒は、
自分がこき下ろしの対象になることだけを恐れ、
ファミレス集会に仕方なく付き合います。
けれど、そのお姫様生徒のことが好きなのではありません。
あくまでも、自己防衛が目的で、
彼女の機嫌を損ねないように立ち振る舞っているだけです。
お姫様生徒はやたらに、人に同意を求めます。
「これって、常識よね。あなたも、そう思わない?
私がおかしいのかしら?」
そこで、「おかしい」とは思ってはいるものの、
「そうね」同意か、反対か分からないような返事でごまかします。
そういったことが何度も繰り返されていくうちに、
お姫様を取り巻いている人たちは、
陶芸は好きだけれど、スクールにいくのは気が重い
という状況に陥っていきます。
お姫様生徒はそれを分かってはいません。
陶芸スクールだけではなく、
女性が集まる所は多かれ少なかれ、
このような状況になっているのをよく見聞きします。
実際に気が付いたら、お姫様生徒になっていたと言う人も
いるのではないでしょうか。
本当に陶芸の道を極めている人は、自分の才能と格闘しています。
お姫様になるのは、好きな男性の前だけにして、
一度陶芸の道で格闘してみませんか。
嫌味なお姫様ではなく、本物のお姫様になれそう。
|