杉浦秀子さんが掘り起こしてくれる
日常に埋もれた美のヒント

第79回
京セライズムでも美しく

「心が呼ばないものが自分に近づいてくることはない」
私はこの言葉にドキリとしました。
京セラの稲盛和夫さんが、以前日経新聞に書いた一文です。
私自身、普段から耳にタコができる程
人から聞いていました。
「自分がこういう音を出したいと思って弾きなさい。
そうすれば、知らないうちに
そういう音を出せるようになります。」
自分の好きな音楽家の楽器の音色に近づくためには、
イメージが大切であると、何度人から言われたことか。
音楽とはほど遠いと思っていた、
産業界のトップの方が同じ考えをしていることに
驚きを持ち、それ以来稲盛さんの本も読むようになりました。
もう売ってしまって、手元にはありませんが、
京セラの株も持っていたことがあるので、
元々親近感はありました。
稲盛さんの夢の叶え方も、邱先生と似ています。
現実と夢の状態を比較して、
どうやったら理想に近づいたらいいのか、
ということを考え、一歩づつ歩いて行くのです。
現実に押しつぶされないようにするために、
強くあるべき状態を、具体的に願うことが、
とても大切であると何度も繰り返し書かれています。

女性が美しく年を重ねてゆくことも
応用できそうな予感がします。
どんなタイプの女性になりたいのか、
具体的にイメージをすることは大切です。
凛とした雰囲気の女性になりたいのであれば、
背筋はおのずから伸びるでしょうし、
甘く優しいイメージの女性ならば、
声の質にこだわるようになるでしょう。
TVを観ていているだけでも、参考になります。
アバンギャルドな飛んでる人になりたければ、
そうした振る舞いをするようになることでしょう。
そう考えると、何をしていても
生きていることが学習になります。
自分の長所、短所を見極め、
不足している所を補うために、
イメージを膨らましてみるだけでも、楽しい空想の時間。


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