杉浦秀子さんが掘り起こしてくれる
日常に埋もれた美のヒント

第94回
シャンプー・リンスで浮気する

皆さんは決まったシャンプー・リンスがありますか。
所謂、「お気に入り」です。
私の家では、シャンプーは他の人間が決めますので、
私にはリンスの決定権しかありません。
「別にシャンプーが二つあったって、いいじゃないか」
という意見もあると思いますが、
私はそこまでシャンプーに関心はありませんので、
とりあえずお風呂場にあるシャンプーを使っています。
世の中では茶髪が流行っています。
私も流行に乗って、染色していますので、
髪の毛もごわごわに痛んでいます。
けれど、リンスによって次の朝の髪のまとまり具合が違うため、
私にも、カラーリングに適した、
リンス(トリートメント)のお気に入りを使っています。

けれど、そのリンスを使い続けてあることに気が付きました。
お気に入りを使っていても、
「効き目」が薄れていくような気がしたのです。
皆さんも薬局などでシャンプー・リンスを買うときに、
商品サイクルの短さを感じているとおもいます。
少し前にあった商品がもうない。
「どれを使おうかな」と一度くらい迷ったことはありませんか。
きっと、同じ商品を使い続けられない消費者心理を
メーカーも心得ており、新商品を出して、
世間の関心を引こうとしているのでしょう。
同じリンスを使い続けて、効き目がなくなったと感じた私は、
全く違うメーカーのリンスを試してみました。
予測はしていましたが、翌日髪の毛は爆発していました。
新しいリンスとの「相性が悪い」のです。
逆に、以前のリンスとの相性は良かったことになります。
けれど、私の髪も「刺激」を欲していたのではないか
と思うのです。

年齢を重ねて行く上で、習慣は時として退屈になります。
髪一つとってみても、「刺激」は必要なのです。
シャンプー・リンスの浮気くらいでしたら、
誰にでも気軽に試すことが出来ます。
もし、私がシャンプーとリンスを一度本気で
関心を持ったなら、試供品、旅行用の小さいサイズで、
ありとあらゆる種類の商品を試すと思います。
もう、浮気心は止まらない、という状況でしょう。
その後、どういう商品に落ち着くか、
ということも楽しみの一つです。
シャンプー・リンスの浮気に走る、
というのも女性ならではの楽しみだと思いませんか。


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