第132回
「許して、お願い」「嫌よ、絶対だめ」
「許して、お願い!」
「嫌よ、絶対だめ!」
という会話からどんな状況を想像しますか?
浮気をした男性が女性に許しを請うというような所?
旦那様が新しいパソコンを買おうとして、
奥さんに却下されているような場面?
この「許す」というのは、
女性にとってとても大切なことだと思います。
「杉浦さんのコラムは自他共に厳しい感じがする。
何か、こうしなさい、と強制されているような所があって
自分が許されないのではないかと思う」
とある女性から指摘されました。
確かに、私は自分には厳しいと思います。
コラムを書くうえで、一番念頭に置いているのは
「自分はこんな女性に成りたいな」
「こうなったら、素敵」ということですし、
それを実行できるように心掛けています。
妹からも、
「お姉ちゃんは自分にとても厳しい。
私はそんなに厳しくないもんねー」と言われます。
けれど、自分以外の人間には寛容な積もりです。
妹にも注意する様なことも有りません。
「こうしたい、ああしたい」と書いているのは
自分だけは思う様になるから、
もったいなくて仕方がないのです。
しかし、それを他人に強制するのは傲慢です。
私は他人に対して、
「その人が良いと思うことをさせてあげるのが、
一番その人の為になる」
と考えています。
私のコラムは私の夢と理想なだけ。
皆さんには皆さんの夢や理想がある筈です。
ただ、自分に厳しいことは短所にもなります。
「自分を許す」ことが人よりも苦手です。
きっと読者の皆さんならお気付きだと思います。
私の友達で、肩の力がいい匙加減に抜けた女性が居ます。
私は彼女のそういうところに惹かれているのです。
やっぱり、人は無い物ネダリ。
自分「許して、お願い」
自分「まあ、こんなもんでしょう。ぼちぼちやね」
なんて言えたらいいな。
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