第135回
幸福は冬の訪れと共に
「My Favorite Things」という曲をご存知ですか。
JR東海のCMに使われているワルツの曲です。
「ああ、あの曲」と思われた方も多いでしょう。
私はこの曲の歌詞に出会った時に
幸せになる秘訣を発見した気分になり、
とても嬉しくなりました。
歌詞はただ、題名の通り自分のお気に入りを羅列しているだけ。
バラの葉っぱの雨の雫、ピカピカの銅のヤカンなど。
でも、悲しいときに思い出すと、
なんとなく気分が和らぐのよ、という内容。
なんて心豊かな作詞家でしょう!
このお気に入りの基準は、気持ちが華やぐというよりも、
「心がしんと静かに澄んで、暖かくなるもの」
にあると思います。
こんな気分になるのは、冬がもってこいです。
気温が寒いので、暖かい気分になるための選別がし易いのです。
幸福な気分になるためには、
「華やいだ気分」の方が大切ではないですか?
という考えもあります。
しかし、一度上がった気分を下に下げる作業をするために
また別のエネルギーが必要です。
音楽などをやっているとよく分かるのですが、
ハイな状態になるにはその他の時はウツくらいでないと、
感情のコントロールが効かなく成ってしまいます。
今流行の「オーラ」というのを音楽を奏でるときまで、
エネルギーを取っておかなければ成りません。
心がしんと静かに澄んで、暖かくなるようなものは
感情の上下はありません。
雨の深々と降る音が好きな人もいるでしょう。
太陽のぽかぽかした暖かさが好きな人も。
この人といると、気分が落ち着いて仕方がない
という人に千分の一位の確率で会うこともあります。
もしかしたら、そういう心がしんとする、
人、物、場所を見つけることが出来たのなら、
幸福になれるのかも。
自分の心に導かれるようにして、
心のしんとするものを見付ける事が
自分らしさの発見に繋がるのだと思います。
但し、冬は寒いので何でも暖かく感じてしまうという
勘違いも起こします。
よーく、心を覗いてお間違えのないように・・。
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