杉浦秀子さんが掘り起こしてくれる
日常に埋もれた美のヒント

第137回
首はネック

女性の年齢は首に表れると言います。
悲しいことに私の首にも横皺が何本か刻まれています。
高い枕で寝ていたので、普通の人より酷いのです。
よく雑誌の特集で、首皺を防ぐために
「枕は低い物を選びましょう」と書いてあります。
実際に枕無しで寝てみました。
翌日の目覚めの悪かったこと!
残念ながら、これは一日で挫折しました。
今度は枕を少し低くしてみましたが、
一度付いた皺は簡単に取れません。
折角お化粧が決まっていても、
首のお手入れを怠っていては興ざめだと思いませんか。
「顔真っ白、首真っ黒」では厚化粧の印象になってしまいます。
「首のお手入れなんて今では当たり前」
という読者の方も多いと思います。
夜のお手入れの時に顔につけたクリームを首にも
付けていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

顔とのコントラストで最近気になるのが、眉の色。
実家に帰った時のことです。
妹が「お姉ちゃん、何だか顔がオカシイ」と言うのです。
少々むっとしましたが、「人の顔を見てオカシイ」
などと言えるのは姉妹と親くらいなので黙って聞いていました。
そしてしきりに、「何でだろうねえ」と繰り返し、
私の顔を覗き込んでいます。
2、3分まじまじと見て言いました。
「眉の色が黒すぎるんだね。
今は髪が茶髪だから眉も茶髪にしないと、
眉毛の黒色が浮いちゃうんだよ」
妹の言う事は当たっていました。
私の顔は眉に海苔をくっ付けた様だったのです。
顔が白かったので、一つ間違えていたら私の顔は、海苔弁当!?
早速近くのコンビニで
700円の眉専用のマニキュアを買って試しました。
眉の色一つで不思議です。
顔全体の印象が随分と明るくなるではありませんか。
海苔眉から、随分今風に飛躍した様で嬉しくなりました。

髪茶髪、顔真っ白、眉真っ黒というのは
やはり今風では有りません。
もし、皆さんも「海苔弁当」疑惑があったら
茶色の眉マスカラをお試しください。
首もネックです。髪茶髪=眉の色、顔色=首の色、というのが、
バランスの取れた状態の様です。


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