第144回
美人は甘美な錯覚?
突然ですが、私はお団子に似ています。
「それは食べ物でしょっ!」と言う方も多いと思います。
私も人から言われたときにはそう感じました。
せめて生き物に似ていると言って欲しいもんです。
けれど、全身鏡でよく見てみると確かに団子に似ています。
身体が串で、頭がお団子の様に一つ乗っています。
「私は団子に似ている」と鏡を見ながら驚きました。
私はお団子コンプレックスを無くす為に、
お化粧に目を付けました。
顔を小さく見せるには如何したら良いのかを考えたのです。
知り合いの専門の方に見てもらいました。
すると、「やっていることが反対です」と注意されました。
つまり、お化粧によって顔が大きくなっていたと言うのです。
原因は、眉の形。
顔の大きい人が小さく見せたい場合、
眉の弓型のアーチを外側に持ってこなければ、
面長な印象にはならないのです。
私は子顔に憧れる余り、こじんまりとした眉を書いていました。
好きな女優さんがそのような眉をしていたので、
写真を見ながら真似をしたのです。
しかし、実際はお団子を膨張した結果になっていたのです。
しかも、頬紅が大好きで、
田舎の小さな女の子の様に真ん中に丸く頬紅を入れています。
この頬紅も団子の焦げ目の様で、
それは美味しそうに?仕上がっていたと言う訳です。
眉を変えると少し大人っぽく成った様に感じました。
やはり面長は大人らしい雰囲気を作ります。
もう少し面長を強調するためには、
顔の側面にダークな色を加えます。
暗い色は影になるので、痩せた印象を作る事が出来ます。
お化粧は目の錯覚を利用して女性を彩ります。
色の色彩、そして濃淡に寄る影で錯覚を作るのです。
自分の顔の個性を見て、良い所を伸ばし、
コンプレックスを和らげる為に。
専門の方の話では、お肌のお手入れがキチンとしていれば、
厚化粧にはならないという事です。
プロは基本をしっかりと押さえ、隠し味をさり気なく使い、
女性を美しくする様です。
世の中の美しい女性達は
お化粧の甘美な錯覚(?)で男性を魅了しているのです。
|