杉浦秀子さんが掘り起こしてくれる
日常に埋もれた美のヒント

第152回
私ってこの仕事に向いていないのかも

男性というのは自分が一番、もしくは一流になれる場所を
探して生きているのだとつくづく感じます。
世の中にはさまざまな職業が有り、
その殆どの分野で男性は進出しています。
勉強の好きな人は学者で、
勉強は苦手だけど料理のことなら負けない人は料理人で
一流を狙っています。
経済観念の発達した人は商売をし、
競争をしている対象が違っているだけで
本能的に一番を狙っているのです。
男性は、女性の職業と思われる分野にもちゃんと進出して、
一番になっています。

一方、女性と雑談していると、
「私ってこの仕事に向いてないのかも」
という言葉を良く聞きます。
一流志向の男性に混じって
鍛え抜かれることの大変さを身に染みて、
ぽろりと弱音を吐いたのでしょう。
しかし、結婚して旦那様の安定した収入がある場合、
「本当にその業界で生き抜いていく、
覚悟が本当に有るのかな?」と感じることも有ります。
出来ない条件を並べたらキリが有りません。
「何とかして隙間を見つけなくちゃ」
「抜け道はないのかな?」という必死の願いは必ず通じます。
誰かがちゃんと見ていてくれたり、
思いがけない所で簡単に問題が解決することが多いのです。

私は人が本当に誠心誠意やりたいことを、
5年から7年やり続ければ必ずなんとかなると考えています。
なんとかならない場合は、その他のことに才能が有るのです。
また、才能が有っても芽の出ない人も沢山居ます。
それは、その業界で邱先生言うところの貴人との出会いが
有るか、ないかの違いです。
その業界に「縁」が有る人は、
たまたま空いたポジションがあった時に
貴人に声を掛けられる「運」が有っただけのことです。
「この仕事に向いてない」のは、
ポジションが詰まっていて「運」がないのかも知れません。
それとも、「もう他のことをやった方が良い」
というメッセージなのかも。
大切なのは、自分がどのような状態なのかを
把握する力を付けることだと思います。
女性にとって厳しい時代が続いています。
でも、皆さん諦めないでください。
私も諦めずにこの原稿を書きます。


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