杉浦秀子さんが掘り起こしてくれる
日常に埋もれた美のヒント

第159回
お皿の中のお楽しみ

料理は好きですか?
私は大好き。
一生懸命、美味しくなるように作って、
食べてしまえば無くなってしまう儚いところも。
味は育った環境の味覚があるので、
美味しい、まずいと一言で言うのは難しいですね。
けれど、盛り付けは「美味しそう」にするのが楽しいと
思いませんか。
色の3原色赤、青、黄色を一つのお皿に
バランス良く入っていると
色鮮やかに見える様な気がします。
赤は人参、青は緑と置き換えて、
ブロッコリーやねぎ、ピーマン
パセリなどでアクセントを付けることが出来ます。
また、お料理に対して少し大きめのお皿に
真ん中を高く盛るようにふんわりと盛り付けると、
お皿がキャンバスの様な一つの絵画のように綺麗。
食卓台の上を整頓して、箸置きを置き、
気の置けない人と食事をする時程幸せな時間はありません。

盛り付けにこだわると、
食器を見る楽しみも増えます。
築地の近辺には陶器屋さんも多くあり、
いつも多くのお客さんで賑わっています。
私は和食器が好きで、
洋食を作ったときも和食器に盛り付けたりなんかします。
食事の基本は和食です。
魚が好きなので、煮魚、焼き魚、蒸した魚と
魚を中心にメニューを考えます。
美味しそうな魚が無いときにだけ、
ささみなどの鶏肉を食べています。
和食で少し困るのが味付けが
どうしても単一になりがちなところ。
気を付けないと、殆どの料理が「味付けは醤油」しかしない
ということになってしまいます。

多くの女性は家に帰ってくる家族の栄養を考えて
毎日の食事を作っていると思います。
食べてしまえば無くなる料理に、
女性の愛情が沢山籠もっている。
「美味しくなるように」と丁寧に作った料理は、
大抵美味しいと思いませんか。
毎日の食事で絵を描くように料理したり、
盛り付けたりするのも、
ちょっとした絵描きさんの気分。


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