第160回
男性の目から見た女性達
確か遠藤周作さんの本だったと思います。
「女性はバスなどで美しい女性が乗ってくると、
面白くない、という様な顔をする」
と記述してあったと記憶しています。
私は驚きました。
驚いたことは直ぐに実行しようと、
また例のごとく、バスに乗った時に女性の表情を
見ていた時期がありました。
私の見ていた限りでは、バスの中の女性達は
綺麗な人が乗ってきても
特に表情を変えた様子は有りませんでした。
けれど、作家は微妙な表情を読み取ったのです。
最近雑誌のコラムで、
藤本義一さんが「女性には薄化粧と厚化粧の人がいる。
どちらが良いという訳ではなく、
薄化粧の女性は読書派、厚化粧の女性は映画派」
と観察していらっしゃいました。
確かにかっちりメイクの女性で本を読み耽るタイプは
少ないかもしれません。
どちらかと言うと軽めの本をさらりと読むタイプ。
一方歴史小説から何でも読むタイプは、
薄いお化粧の女性が多いと思います。
ある男性は、
「女性がブラジャーの肩の紐を上げる仕草で
がっかりしちゃう」とも言います。
私達の何気ない仕草に、
男性は意外とロマンスを持っているのですね。
「若い女の子の言葉使いが汚いのが、
すごく目に付きます。
年配の女性でも言葉使いの綺麗な女性の方が
丁寧に接しなければいけないと感じます」
という化粧品業界の男性の話も。
男性の目から見た女性の話が
もっと沢山私達女性の心の琴線に触れたのなら、
きっと私達はどの先進国の女性よりも魅力的に
なるのではないでしょうか。
「女性に怖くてそんなこと言えない?」
そこは男性の腕の見せ所。
男性のやさしい囁きを聞き続けた女性は
何歳になっても可愛い女性が多いと思います。
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