杉浦秀子さんが掘り起こしてくれる
日常に埋もれた美のヒント

第176回
女性は足の小指で決まる?

随分前に観たフランスの映画で、
「女は足の小指だね」という男優の台詞がありました。
はっとした私は思わずメモ帖に書き込みました。
実に女性を良く見ている人だと思いませんか。
監督さん、脚本家がこの台詞を書いたのか分かりません。
けれど、きっと男性が書いた台詞でしょう。
実際、自分が男性で、好きな女性を口説き、
「さあこれから?」と言う時に、
足の指の手入れがしていなかったら
幻滅するだろうなあ、とも考えました。

そういう私は、足の小指がつぶれています。
靴擦れしてしまったのか、
爪が綺麗に足の指に乗っていない状態。
毎晩薬をつけたりしてメンテナンスをしているのですが、
なかなか元通りにはなりません。
しかも日によって足の指は表情を変えるのです。
疲れているときには、むくれているし、
体調の良い時にはスマート。
お風呂上りに爪の皮膚の柔らかいときに
薬やクリームを塗りこむと効果的なようです。

足の手入れをするようになって気になりだしたのが、かかと。
数年前よりもかさかさになってきたように感じます。
化粧品メーカーの遠赤外線のかかと専用の靴下をはいて
寝てみました。
翌朝はつるつるに。
おまけに暖かいので疲れも取れる気がします。

足の手入れが出来るのは、
「もう疲れたから直ぐにでも寝たい」と言うような夜では
ありません。
どちらかと言うと気持ちに余裕のある時。
足のお手入れは、
女性が余裕を持って暮らした人なのか、
ということを如実に表すのかも知れません。
年齢を重ねると、
若い女性のように、夏にサンダルを履いて闊歩する、
ということもなくなります。
しかし、その見えない足の小指に気を取られる
お婆ちゃんがいたら、やっぱり素敵。
私の足の小指も早く治ってくれないかしらん。


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