やがて本気で好きになります

第4回
ベスト盤で好みを探そう

ジャズ入門者の方への提案、その1です。
まずは、ベスト盤を買って、
ジャズの世界を軽く俯瞰してみてはいかがでしょうか?

もちろん1枚のベスト盤だけで、
広漠としたジャズの世界をカバーしきれるものではありませんが、
それでも様々なタイプの演奏が
収録されていることには変わりありません。

「名演」と称される素晴らしい演奏が
バランス良く編集されているものも多いので、
やみくもにアルバムを何枚も買うよりは、断然おトクです。

これを聴き、「いいな」と感じたミュージシャンや曲をチェック。
そこから触手を伸ばしてゆけば、
無理なく好みの幅を広げてゆけるのではないかと思います。

たとえば、
ビル・エヴァンスというピアニストの演奏を「いいな」と感じたら、
次は彼のアルバムを買ってみましょう。

また、もう一つの効用として、
自分の「想定外の好み」を発見できる可能性もあります。
サックスに魅せられてジャズに興味を持った人も、
ベスト盤に収録されている
ヴォーカルの歌を気に入るかもしれません。
そのときは、是非、
良いと感じた歌手のアルバムもチェックしてみてください。
好みの幅を広げるチャンスですから。

私がオススメしたいベスト盤は、
『I Love Jazz』(ユニバーサル)です。
選曲がバランス良く幅の広い選曲も良いです。

ちなみに、CDショップだけではなく、
書店で買えるベスト盤もあります。

手前味噌で恐縮ですが、
『さわりで聴くJAZZ名曲25選』(中経出版)がオススメです
(私も執筆に参加しています)。
これは、CD付きの書籍です。

この本の良いところは、付属のCDを聴きながら、
曲や演奏の解説を読めることです。

契約の関係で、
各曲の収録時間が2分に満たないところが玉にキズですが、
タイトル通り「さわり」レベルでさまざまなジャズが聴け、
リアルタイムで解説を読めるので、
ジャズのおいしいところを駆け足で眺められる良さがあります。

これを聴きながら、
「これは!」と思ったジャズマンのアルバムを買ってみましょう。

次回は、「マイルス・デイヴィスから入門しよう」という提案です。

(次号に続く)

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『I LOVE JAZZ』
(ユニバーサル)

『さわりで覚える
JAZZの名曲25選』

『さわりで覚える
JAZZの名曲25選No.2』

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2005年8月29日(月)

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