やがて本気で好きになります

第5回
マイルスから始めよう

今回は、
マイルス・デイヴィスというトランペッターを追いかければ、
自分の好みを見つけられますよ、
というお話です。

マイルスは、ジャズの歴史の中でも
非常に重要な位置を占めるジャズマンです。
1940年代の後半から、91年に亡くなるまで、
常にジャズの中心に立ち、シーンをリードしてきました。
中心人物なだけに、彼のバンドを去来したジャズマンには、
実力派のジャズマンが多いです。

ジョン・コルトレーン、
ハービー・ハンコック、
チック・コリア、
キース・ジャレット、
ウェイン・ショーター、
ビル・エヴァンス、
ロン・カーター…。

中には知っている名前もいるのでは?
彼らは、すべてマイルスのバンドで演奏をしていた人たちです。

つまり、マイルスのアルバムを聴いていけば、
自動的にマイルス以外にも
自分好みのジャズマンに出会える可能性が高いのです。

では、最初に聴くマイルスのアルバムは何が良いか?

ズバリ、『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』を
オススメしたいと思います。

テナーサックスがジョン・コルトレーン、
ピアノがレッド・ガーランドと、
今後好みの触手が広がる可能性の高いジャズマンが参加しています。

ドラムの “フィリー”ジョー・ジョーンズや、
ベースのポール・チェンバースも、
幾多のレコーディングに参加している実力者なので、
今後もジャズを聴き続けていれば、
何度もお目にかかることが出来ます。

コルトレーンのテナーサックスにグッときた人は、
次は彼のアルバムに触手を伸ばせばよいし、
ガーランドのピアノに魅せられれば、
彼のアルバムを聴いてみましょう。

タイトル曲、《ラウンド・ミッドナイト》を作曲した人物は、
セロニアス・モンクというピアニストですが、
彼の演奏と比較してみるのも面白いですね。
また、ほかのジャズマンが演奏している
《ラウンド・ミッドナイト》を聴けば、
知らず知らずに知識が広がります。

このように、マイルスというジャズマンを押さえれば、
さまざまな方面に興味の範囲が広がってゆくのです。

マイルスに関しては、オススメのアルバムがたくさんあるので、
今後も折に触れて紹介してゆこうと思います。

次回は、「映像から入門する」についてです。

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『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』
マイルス・デイヴィス
1.'Round Midnight
2.Ah-Leu-Cha
3.All of You
4.Bye Bye Blackbird
5.Tadd's Delight
6.Dear Old Stockholm
7.Two Bass Hit
8.Little Melonae
9.Budo
10.Sweet Sue, Just You

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2005年8月31日(水)

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