やがて本気で好きになります

第14回
知っていると便利!楽器の略号集

今回は、ジャズと付き合う上で、
知っておくと便利な楽器の略号を掲載します。

たとえば、CDの裏ジャケットを見ると、
Miles Davis (tp)
Wayne Shorter (ts,ss)
Chick Corea (el-p)
Dave Holland (b)
Jack DeJohnet (ds)
などと、パーソネル(参加ミュージシャンのことです)が
書いてあることがありますよね?
このカッコの中の略号が、楽器の名前を示しているのです。

おそらく、pはピアノだなと、
推測することが出来るとは思いますが、
中には、bclといった略号もあったりして、
一瞬「おや?」となる表記もあります
(ちなみにbclはバスクラリネットの略です)。

これら楽器の略号を知っておくと、
アルバムを購入する際に、少し便利になります。
漠然とですが、アルバムの音を類推することも可能になるのです。

たとえば、上記のパーソネルを見ると、
ピアノは、エレピ(エレクトリックピアノ)ですが、
ベースはアコースティックベースだということが分かります。

もちろん、
マイルス・デイヴィスのキャリアを大雑把に頭に入れておかないと
分からないことではありますが、
とにもかくにも、
エレクトリック楽器を多用する路線を歩むマイルスも、
ピアノは電化楽器を使いつつも、
ベースはアコースティックを使っていた時期があったということが
わかります(bだけの表記は基本的にはウッドベースを指します)。

漠然とでも、マイルスの活動歴を知っている人ならば、
だいたいどのような音がディスクの中に入っているのかが
想像出来るわけです。

楽器の略号は、楽器の名前の頭文字と、
途中の文字を組み合わせただけのものばかりなので、
頑張って暗記するほどのものでもないと思いますし、
必要に応じて、参照しているうちに、
自然に頭に入ってきてしまうと思います。

▼楽器略号表(アルファベット順)
A H
arr:アレンジ・編曲 harp:ハープ
as:アルトサックス hca:ハーモニカ
B K
b:ベース key:キーボード
bcl:バスクラリネット M
bjo:バンジョー marim:マリンバ
bs:バリトンサックス O
btb:バス・トロンボーン org:オルガン
C P
cello:チェロ p:ピアノ
cl:クラリネット per:パーカッション
comp:作曲 piccolo:ピッコロ
cond:指揮 S
cor:コルネット sax:サキソフォン
D sitar:シタール
ds:ドラムス ss:ソプラノ・サックス
E syn:シンセサイザー
el〜:エレクトリック〜 T
F tabla:タブラ
fl:フルート tb:トロンボーン
flh:フリューゲル・ホーン tp:トランペット
frh:フレンチ・ホルン ts:テナーサックス
G tub:チューバ
g:ギター V
grp:グループ vib:ヴィブラフォン
  vln:ヴァイオリン
  vo:ヴォーカル
  vtb:バルブ・トロンボーン

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『1969マイルス』
マイルス・デイヴィス

1.ディレクションズ
2.マイルス・ラン・ザ・ヴードゥー・ダウン
3.マイルストーンズ
4.フットプリンツ
5.ラウンド・アバウト・ミッドナイト
6.イッツ・アバウト・ザット・タイム
7.サンクチュアリー~テーマ


今回、略号の例として使用したアルバムは、『1969マイルス』。
アコースティック路線から、エレクトリック路線へと歩む過渡期のマイルスの
ライブの模様を収録しています。
サウンドは、かなり過激。しかし、刺激的でカッコいいサウンドです。
ロック好きにもオススメ。

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2005年9月21日(水)

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