やがて本気で好きになります
第18回 前回は、ジャズは即興の音楽だということをお話しました。 フリージャズと呼ばれる前衛色の強いジャズは、 演奏は大きく二つの部分に分けることが出来ます。 「テーマ」→「アドリブ」→「テーマ」 という流れで演奏されるのが一般的なスタイルです。 即興演奏は、「アドリブ」のところで行われます。 では、「テーマ」とはなんでしょう? 一言で言ってしまえば、「原曲」のことです。 たとえば、《枯葉》という曲を演奏するとします。 ここが「テーマ」です。 「テーマ」は、原曲のメロディをそのまま演奏する場合もあれば、 しかし、基本的には《枯葉》という、 先述したとおり、一般的なジャズの演奏においては、 「テーマ」とは、 「私はこれから、皆さんがよくご存知の《枯葉》という曲を、 この助走であり、宣言でもある「テーマ」を終えて、 「アドリブ」については、次回、解説したいと思います。 (つづく)
この名演により、《枯葉》はジャズでもよく演奏されるようになった。 しんみりと「テーマ」を吹くマイルス・デイヴィス(tp)と、 自由奔放にアドリブを展開するキャノンボール・アダレイ(as)の対比が見事。 |
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2005年9月30日(金) |
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